ハリケーン・ローラは勢力を強めながらメキシコ湾を北上し、ルイジアナ州に向かっていました。地元の保安官は、風速65mを超えると知って、衝撃的な警告を発しました。「避難してください。避難指示に応じない場合、氏名、住所、マイナンバー、親族の連絡先を書いた紙をジップ付きのポリ袋に入れ、自分のポケットに入れてください。その情報が必要にならないことを祈ります」。ひとたびローラが上陸したら、破壊の様子を眺めるほか何もできないと知っていたのです。

旧約聖書の時代、神の民は侵略や災害、信仰の難破を経験しました。そんなとき、神のみことばは、単なる気休めではなく、確かなものでした。町が破壊されたとしても、神はそこにいると約束されました。また「そのすべての廃虚を慰め……荒れ地を主の園」(イザ51:3)にすると語り、神を信頼さえすれば、必ずや助け出され、癒やされると、御民に確約されました。神は「天が煙のように消え」ても、「わたしの救いはとこしえに続」(6節)くと言われます。被害がどんなに大きくても、最終的には御民に最善のものを下さいます。

神は私たちが困難に見舞われないように守ってくださるわけではありません。しかし、神による回復は、どんな荒廃をもはるかに上回ると約束されています。