忠犬ハチ公の物話は有名です。大正時代、ハチ公は、毎日午後3時の汽車で帰宅する主人を駅の前で待っていました。ある日、主人の上野英三郎教授は職場の東京帝国大学で講義中に脳卒中を起こして亡くなります。彼が帰らなかった日、ハチ公はしばらくその場を離れず、翌日も、翌々日も、その後10年にわたり、毎日午後3時にその場にいました。ハチ公の忠誠は多くの日本人の心を打ちました。

エリシャも主人エリヤに忠実でした。エリヤが取り去られる日、エリシャは師から離れませんでした。しかし、火の戦車がエリヤを天に連れ去り、エリシャは叫びました。「わが父よ、わが父よ、イスラエルの戦車よ、その騎兵よ」(列下2:12)。預言者の力の象徴であるエリヤの外套(がいとう)が落ちて来ました。ヨルダン川を左右に分けた外套です(8節)。エリシャは、それで水を打ち、「エリヤの神、主はどこにおられますか」(14節)と言うと、エリヤの時と同じように、水が左右に分かれました。悲喜こもごもの一日でした。

大切な人を失ったとき、どんな言葉もあなたの痛みを表せません。思い出にむせび泣くこともあるでしょう。深く傷つくのは、深く愛したからです。大切な人と、その人を愛する力を下さった神に感謝しましょう。

さて、エリシャはエリヤの外套を拾いました。あなたは何をしますか。