小さな町の医師エズデンには幼い娘エレノアのための大きな夢がありました。ダウン症の娘が、将来、生計を立てられるような店を開くことです。しかし、どうすれば実現できるのかと不安だったので、ビジネスの始め方を教えるオンライン講座を受けました。そして、ワイオミング州の地元の町でパン屋を立ち上げて軌道に乗せました。スタッフも雇って本格的なビジネスです。成長したエレノアはレジ打ちとオンライン販売を担当しています。エズデンは「町のみんなが娘のことを知っています」と語ります。彼の信仰による思い切った行動は、娘の将来に関する彼の熟慮された計画の具現化です。

慎重に計画することは聖書でも美徳とされています。それは神が知恵と定めておられることです。「思慮深い人は自分の知恵によって道を見分ける。愚か者の無知は欺く」(箴14:8)と聖書は語ります。将来を心配してばかり、手をこまねいて何もしない、のではなく、分別のある人は、対応策を練ろうと神に知恵を求めます。

英語の「熟慮」の語源は、ラテン語の「将来に対する洞察力」です。箴言は「未熟な者は何事も信じこむ。熟慮ある人は行く道を見分けようとする」(15節)と語ります。将来を見据えてセーフテイーネットを築く。これは賢明な人の行動指針です。はっきり見える信仰の目で、思慮深く、神と歩調を合わせて歩んでいきましょう。