Month: 7月 2025

粘り強く祈る

娘のハンナが脳内出血で昏睡(こんすい)状態になり、ロイストンの一家は神に祈りました。「あれほど神を近くに感じたことはない」と振り返ります。皆の信仰が目覚めたのです。ロイストンは、イエスが「気を落とさずに絶えず祈らなければならない」(ルカ18:1)ことを教えられたたとえ話を取り上げました。不正な裁判官に裁判を開くよう求め続けたやもめの話です。結局、彼は根負けしました。イエスは無慈悲な裁判官でさえそうなのだから、「まして神は、昼も夜も叫び求めている選ばれた人たちのために裁きを行わずに、彼らをいつまでもほうっておかれることがあろうか」(7節)と言われました。

人々の避け所になる

家族と一緒に車で長距離移動した時、モンタナ州とサウスダコタ州の人口密度が極めて低い地域を何時間も走っていて、あるパターンに気付きました。広大な農地の中に一軒家が点在しており、その家々は皆、木立に囲まれています。車が強風にあおられないように奮闘した時、私は、その樹木には景観以上の理由があると分かりました。美しい木立は強風から住居や住民を守るために意図的に配置された防風林なのです。

神の御名をほめ歌う

ダイアナは視力が衰え、不安でしたが、やがて思考が困難になって同じことを繰り返し言うようになりました。症状から見て、問題は目ではなく脳だろうと思って調べると、大きな腫瘍が見つかり、切除しなくてはなりませんでした。しかし、彼女は手術をすると歌えなくなるかもしれないとちゅうちょしました。歌は彼女の生きがいで、家族共通の趣味でした。そこで執刀医は、患者が目覚めている状態で腫瘍の摘出を行う覚醒下手術という信じられない提案をしました。そして手術中にダイアナに歌わせることで、歌うための神経回路を傷つけていないと確認できるようにしたのです。二人は手術中にデュエットさえして、その様子は録画されました。

オーセンティック

オンライン英語辞典のメリアム・ウェブスターは、2023年、今年の単語に「authentic(オーセンティック)」を選びました。「虚偽や模倣ではない」および「個の性質、精神、特質を忠実にあらわしていること」を意味する言葉です。しかし編集者ピーター・ソコロフスキー氏は語ります。「このレポートは本当にその学生のものか、この発言は本当にその政治家のものか……。自分で見聞きしたからといって、必ずしも信頼できません。今や『オーセンティック』自体、それっぽく作ることができます」