モールスは牧師の息子で旅回りの風景画家でした。植民地時代のアメリカで細々と暮らしていました。しかし、神は彼を異業種に導かれました。モールスは科学にも興味があり、電磁石というものを知りました。彼は1832年、電信というアイデアを思いつきました。そして後年、実用的な電報システムを開発し、世界を変えたのです。

キャリアが激変した聖書の人物といえばサウロです。彼がキリスト者を「脅迫し、殺そうと意気込んで」いた時(使9:1)、イエスが強い光の中に現れました(3節)。自分は彼が迫害しているイエスだと言われ、彼には、迫害ではなく、他にすべきことがあると言われました(6節)。サウロは生き方を大転換し、行く先々で福音を伝え広める「使徒」という新しい使命とアイデンティティーを受け入れました。

時に自分の思い描く未来とは全く違う方向に神が導かれる場合があります。何より罪を離れるように召されるでしょう。異業種に転職したり、教会を変わったりすることかもしれません。神が何らかの方向転換を促されるとき、私たちは一旦立ち止まり、命令に従って別方向に進むべきです。そして、新しい道が開かれたなら「神のなされた業」(モールス信号が最初に発信したメッセージ)を喜ぶでしょう。