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美しく回復

高名な芸術家マコト・フジムラは、著書『アート+信仰 創作の神学』で金継ぎについて記しています。金継ぎは、割れた陶器(元々は茶碗)の破片を元の器に漆で張り付け、ひび割れに金を入れ込む技術です。フジムラ氏は、それは「壊れた器を単に『修繕』するのではなく、元々の器よりも美しくする技術だ」と語っています。昔、武将のお気に入りの茶碗が壊れ、それを美しく修復したことに端を発し、それが高く評価され、求められる芸術になったそうです。

預言者のメッセージ

スポーツ記者ヒュー・フラートンには鋭い分析力がありました。1906年の野球のワールドシリーズで、前評判の高いシカゴカブズは、第1試合と第3試合に負け、第2試合には勝ち、第4試合には雨が降ると予想し、その通りになりました。1919年のワールドシリーズでは八百長試合を疑いました。世間は笑いましたが、またも正解でした。

予想外のことをなさる神

私たち大勢の大学生は頭を垂れました。講師は献身の祈りを導き、国外宣教に導かれていると感じた学生は前に出るように促しました。私は友人のリネットが席を離れる気配を感じました。彼女はフィリピンで主に仕える約束をしたのです。私は立つように促されませんでした。米国にも神を知る必要のある人たちがいるので、自国で神の愛を伝えたかったのです。ところが10年後、私は英国に移って、神に賜った隣人たちの中で神と人に仕えていました。神が予想外の冒険に招かれていると悟り、思い描いていた未来図を転換させたのです。

神の壮大な物語

ライフ誌(1968年7月12日号)の表紙は、飢えた子どもたちのぞっとする写真でした。ナイジェリア内戦のビアフラで撮影されたものです。心を痛めた少年が牧師に尋ねました。「神さまは知っているの?」牧師は「知っておられるよ。それならなぜって思うだろうけど」と答えました。少年はそんな神ならいらないと言いました。