テレビから「どんな状況下でも、自分にあるものを最大限に活用すべきです」と語る若い女性の声がしました。気になって耳を傾けると、彼女は6人姉妹の一人で、大学の看護学部を卒業しました。一時はホームレスになるという苦境を通りましたが、姉妹で切磋琢磨(せっさたくま)し、6人全員が地元の大学の看護学部を卒業しました。

さて、民数記27章にも支え合ったツェロフハドの5人の娘たちの話が記されています。この姉妹の問題は、相続に関する律法でした。そこでモーセに次のように訴えました。「わたしたちの父は……自分の罪のゆえに死に、男の子はありませんでした。……父の兄弟たちと同じように、わたしたちにも所有地をください」(3-4節)。それに対し、神は革命的とも言える返答をされました。「ツェロフハドの娘たちの言い分は正しい。あなたは、必ず娘たちに、その父の兄弟たちと同じように、嗣業としての所有地を与えねばならない」(7節)

この5人姉妹は、結束してモーセの前に立ち、神の憐(あわ)れみを求めました。すると神は、彼女たちの言い分を聞き、必要を賄ってくださいました。

キリスト者が共働することは、必ずしも容易ではありません。しかし、神の知恵と導きを謙虚に求めるなら、神は協力できる道を見つけさせてくださいます。