Category  |  影響力

キリストの輝き

私たちのテーブルを担当していたウェイトレスは、薄暗い店内で、眉間にしわを寄せてオーダーを取っていました。すると、一人が「暗くても見やすいように」と、持っていたライト付きのペンをプレゼントしました。彼女の表情はパッと明るくなり、体全体からうれしさが輝くようでした。ライトをオン・オフするしぐさから、その喜びは明白でした。その人は、彼女が離れると、ユーモアを込めてそっと言いました。「あのペンのおかげで、きっと明るい一日になったよ」

人格を築く慈しみの傷

あるリサーチによると、Z世代(1990年代後半〜2010年代前半生まれの人)は、お世辞やうわべの褒め言葉を敏感に察知するそうです。彼らは、率直な言葉や純粋なリスペクトに価値を置いているので、親切心から出た言葉でもうそっぽさを嫌います。おだてられるより、人格を信じてもらいたいのです。本当のことが語られるとき、自分に真剣に向き合ってもらっている、自分がリスペクトされていると感じます。しかし、これは、世代を超えた真実ではないでしょうか。

誰と一緒に過ごすか

意地の悪いテレビ番組が、人の性格に影響を与えるという研究結果があります。例えば、公然の悪口、陰湿なうわさ話、いじりなどのドラマやバラエティーは、視聴者の脳内に同様の言動をまねる下地を作ります。これは無意識に起こります。つまり、笑える「いじり」でも、それを繰り返し見ると、知らない間に、自分の人を見る姿勢に影響を与えます。テレビ番組でさえそうなので、多くの時間を一緒に過ごす人から受ける影響は小さくありません。

空洞の柳の木

トマーシュには定期的に話を聞いてくれる先輩がいるといいます。それがどれほどありがたいかを説明する中で、「彼は、私の空洞の柳です」と言いました。私がポカンとしていると、スロバキア語で「秘密を守ってくれる人」という意味だと教えてくれました。他人に知られたくない秘密を幹の中にしまっておく木。そういう安全な人のことだそうです。

神の愛の業

私の町の植物園は、郡の拘置所の隣にありますが、友人のジョアンは、その両方に行くのが好きだと言っていました。植物園では、ベンチに座り、自分を愛して人生を導いてくださった神に思いを巡らし、拘置所では、神から遠く離れ、何度も間違った選択をした自分を、神が救ってくださった話を、拘留中の人たちにするのです。彼女はよく私に自分の夢を熱く語りました。それは、いつか拘置所の女性たち皆が、神の愛を理解し体験するようになることでした。

心して愛する

ストラディバリのバイオリン、チェロ、ギターは、17世紀から18世紀にかけて作られ、世界で最も価値ある楽器なので、心して扱わなければなりません。30億円以上の価値があるというストラディバリのチェロが、撮影中にテーブルから落ちた時、それは衝撃そのものでした。

中傷される

強風にあおられて火は燃え広がり、何日も燃え続けました。歴史家タキトゥスは、市民が我が身を守ろうと悲鳴を上げて逃げ惑う、混沌(こんとん)としたローマの様子を記録しています。結局、ローマ市の3分の2近くが焼失しました。皇帝ネロは、キリスト教徒が放火したとうそをつきました。キリスト者を憎んでいたので、災禍の責任をなすりつけようとしたのです。この火災はネロの命令によるものだという噂を払拭するためだったのかもしれません。

神と共に歩む

妻が通うスポーツクラブでは、体育館のトラックは時計回りに歩くと決まっています。しかし、この前の火曜日、妻たちが歩いていると、別の人が来て逆方向に歩き始めました。彼女の友人たちがそれに加わり、さらにもう1人も加わりました。たちまちトラック上は混乱し、しばらく秩序が回復しませんでした。

最初の一歩を

ディオグネトゥスは、2世紀の人物で、キリスト者がローマの迫害下で「日ごとにますます増えていく」と気付きました。彼は異教徒だったので「なぜこうなのか」と尋ねました。それに対するキリスト教会指導者の返答が、「ディオグネトゥスへの手紙」と呼ばれる歴史文書です。「罰する人を増やせば増やすほどに、まだ罰していない残りの人の数が増えているのが分かりませんか。これは人間の業ではなさそうです。神の力なのです」