ハワイ、マウイ島の観光地ラハイナを襲った2023年8月の山火事は、死亡者102名、損壊家屋2千棟以上という米国史上最悪ともいえる被害をもたらしました。何とか立ち上がろうともがく住民たちをさらに苦しめたのは、火事場泥棒や混乱に便乗して土地を狙う悪徳不動産業者の横行でした。
神のエドムに対する強いメッセージの背景は、人の災難に付け入って得をしようとする彼らの堕落した願望でした。神は、預言者オバデヤを通して、イスラエルの長年の敵エドム人(エゼ35:5)に裁きを宣告されました。なぜなら、彼らは地理的な優位性(オバ1:3)、富(6節)、他国との同盟(7節)、知識(8節)、軍事力(9節)を駆使して、弱い国を搾取したからです。また、イスラエルが捕囚の民になった時、エドムがあざけったことも叱責されました。彼らは同情するどころか、嬉々としてイスラエルに進軍し、人々の家を略奪したのです(12-13節)。
ラハイナの人たちは、卑劣な行為を目の当たりにしましたが、人々の親切も経験しました。島にあるいくつもの教会は、被災者支援に尽力し、宿泊場所や温かい食事、救援物資を提供しました。誰かが困っているとき、私たちにも同様の選択があります。機に乗じて得をしようと試みることもできます。あるいは、神が願われる行動をすることもできます。マウイ島の諸教会のように、惜しみない支援をささげることもできます。
人の弱みに付け込む誘惑に駆られたことはありますか。神の愛は、なぜ人に対する親切は責務だと思わせるのですか。