フリーランスの仕事は、うまくいっていませんでした。クライアントが無理難題を押し付けるのでイライラし、やる気を失ってしまいました。手を引こうかとも思いましたが、そうすれば、既に仕上げた分の報酬はもらえず、将来の取引先を一つ失うことになるでしょう。その時、ふと気付きました。神にまだ祈っていなかったのです。
「肝心なことを忘れているじゃないか」と自分にツッコミを入れたい気分でした。そこで祈ると、すぐに気持ちが軽くなりました。状況は何も変わらず大変でしたが、平安のベールに包まれたように感じました。神のみもとで落ち着けばよいのです。自分にできることをして、結果は、神に任せるだけです。
ダビデが不安と恐れを神に委ねた時もこのように感じたのでしょう。詩編6編は、敵に追われる恐れや苦悩の告白で始まります(4、8節)。しかし、神に助けを求める祈りを繰り返すうちに、「主はわたしの嘆きを聞き 主はわたしの祈りを受け入れてくださる」(10節)との確信に至りました。神の時に神の方法で解放されるという、希望を伴った真理が、彼の心に届いたのです。
祈りは気休めではありません。全知全能なるお方と直につながる行為です。このお方が、御心の時に御心の方法で助けてくださいます。
もし落ち込んだりやる気がそがれたりしているなら、今の気持ちを神に伝えましょう。神は耳を傾けてくださいます。
どうすれば、自分の悩みや心配ごとを、神に相談することを忘れないようにできるでしょう。