若い頃、仕事の締め切りを守れるように、と祈るのは、何か違うと思っていました。家族の病気、家庭の不和、失業、家計のひっ迫など、もっと大きな問題を抱える人たちがいます。私も当事者だったことがありますが、それらに比べると、原稿の締め切りはさまつな問題だと思ったからです。しかし、今は違います。聖書には、事の大小にかかわらず、神が御民を助けた事実がいくつも記録されているからです。

例えば、ペリシテ人がミツパに攻め上ってくると聞いてイスラエルが動揺した話です。イスラエルの人々は、預言者サムエルに「どうか黙っていないでください。主が我々をペリシテ人の手から救ってくださるように、我々の神、主に助けを求めて叫んでください」(サム上7:8)と願いました。サムエルは、民の要請に応えて、小羊を神にささげ、彼らの救いのために主に叫びました。すると「主は彼に答えられた」(9節)のです。聖書は次のように語ります。「サムエルが焼き尽くす献(ささ)げ物をささげている間に、ペリシテ軍はイスラエルに戦いを挑んで来たが、主がこの日、ペリシテ軍の上に激しい雷鳴をとどろかせ、彼らを混乱に陥れられたので、彼らはイスラエルに打ち負かされた」(10節)

その後、「サムエルは石を一つ取ってミツパとシェンの間に置き、『今まで、主は我々を助けてくださった』と言って、それをエベン・エゼル(助けの石)と名付け」(12節)ました。

神に助けを求めるのは、常に正しい行為です。さあ、主を呼び求めましょう。