探検家パーシー・フォーセットは、1925年5月29日、妻に最後の手紙を送り、ブラジルの未踏のジャングルに入りました。長年、伝説の古代都市の遺跡を見つけ、世界に知らしめようとしていたのです。しかし、探検隊は消息を絶ち、遺跡は見つからず、彼らの行方を追う数々の探索も失敗しました。
フォーセットは、せっかくの勇気と情熱を見つかることのない「失われた都市」に浪費しました。私たちにも見果てぬ夢があるかもしれません。一方、意志と知性、感情と力、全てを賭ける価値のある確かな宝もあります。
使徒パウロは、それについて「わたしの主キリスト・イエスを知ることのあまりのすばらしさに、今では他の一切を損失とみています」(フィリ3:8)と語りました。失われた都市は、富や名声、権力をくれたかもしれませんが、イエスを知り、イエスを信頼することとは比べものになりません。成功し権力の座に上る、規則や道徳を守り正しい人と言われる、気配り上手で皆に好かれる、そういう生き方もイエスを知ることに比べられません(6-7節)。満たされないものに時間や労力を費やしていませんか。今、何を追い求めていますか。どうかイエスが、あなたの心の内を探ってくださいますように。
自分の「宝」を認め、イエスを親しく知る価値に思いを凝らすことは、自分の優先順位を見直すのにどう役立ちますか。