ロンドンのバンケティング・ハウスの壮麗な天井画は、チャールズ1世の命を受けたルーベンス卿によって、1629年より5年の歳月をかけて描かれました。そこには、チャールズの父ジェームズ1世の功績をたたえる女神ミネルバや鷲の翼に乗って天へ運ばれていくジェームズ自身が描かれています。この絵の目的は、彼ら父子の統治を神の統治と思わせることでした。この晩さん会場に集った客たちは、天井を見上げ、チャールズや彼の父は、事実上、神であるという、王の明確なメッセージを受け取りました。

預言者イザヤの時代のバビロン王も、自らについて、同じように感じていました。彼は「天に上り……神々の集う北の果ての山に座し……いと高き者のようになろう」(イザ14:13-14)と言いました。しかし、イザヤは、彼は倒れると預言しました(3-4節)。彼は、陰府に落とされるだけでなく、墓に葬られることさえない(15、18-19節)と。チャールズ1世の末路も同じでした。彼は1649年、自らの神性を象徴した天井画の下を通って、バンケティング・ハウス前の断頭台に上がり、処刑されました。何と皮肉なことでしょう。

これは歴史上繰り返される悲劇です。力を得た人たちが、自分は神の栄光を頂いた特別な存在(事実上の神)だと主張しますが、それはやがて灰燼(かいじん)に帰すのです。天地を治めるお方は唯一神です。全ての力と栄光と威厳は、そのお方のものです(歴上29:11)。