初期の認知症と診断された頃、ジェニファーは文字を読むことに負担を感じていました。そこで、音声版の聖書を使い出しました。聖書を聴くと、知っている御言葉も新鮮に迫ってきました。例えば、彼女は道に迷ったり、人の顔が分からなくなったり、野生動物の幻覚を見たりして、不安や恐怖を覚えます。すると、イザヤ書35章8節の「その道は聖なる道と呼ばれ……」という箇所を聴いて、神の慰めを頂きます。「そこに、獅子はおらず 獣が上って来て襲いかかることもない。解き放たれた人々がそこを進み 主に贖(あがな)われた人々は帰って来る」(9-10節)と。

預言者イザヤは、捕囚となった人々に神の約束を語りました。エルサレム神殿から遠く引き離され、彼らは喪失感と不安に苛まれていたでしょう。ですから、「聖なる道」を進むという神の約束は希望であり力でした。怖れや哀しみから解き放たれ「喜び歌いつつシオンに帰り着く」日を信じ、喜ぶことができました(10節)。

ジェニファーがいにしえの約束を支えにしたように、イエスを信じる私たちもまた、イエスと共に歩みつつ、「喜びと楽しみが……迎え」(10節)てくれると信じることができます。どんな試練が人生に訪れようとも――それがどれほど苛烈で、人生を変えるほどのものであっても――私たちは、神の道は天の我が家につながっていると知っています。