数年前、親友のジョーが、長さ15センチほどの黒々としたサメの歯の入った小包を送ってきました。彼は時々突拍子もないものをくれるのです。同封の手紙には「先史時代のサメ、メガロドンの歯の化石だ。ホホジロザメよりもずっと大きい」とありました。メガロドンの顎の大きさは、一説には約3メートルだそうです。何と巨大な獣だったことでしょう。

聖書にメガロドンは登場しませんが、レビヤタンという海に住む獣については言及されています。ヨブ記41章によると、それは驚くべき骨格の持ち主です。神は「彼のからだの各部について わたしは黙ってはいられない。力のこもった背と見事な体格について」(4節)と述べられ、「誰がその顔の扉を開くことができようか。歯の周りには殺気がある」(6節)とヨブに語られます。

当然、レビヤタンを造ったお方だけは「その顔の扉を開け」られることでしょう。その獣がいかに大きく強くとも、制作者にしてみれば、何ということはありません。神はそのことをヨブに気付かせようとされました。「天の下にあるすべてのものはわたしのものだ」(3節)と。

机上の巨大な歯は、私に神の威厳と創造性を証ししています。弱肉強食の世の中にやるせなさを感じるとき、この妙な置物は、神の実態を想起させ、私を慰めてくれます。