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寄稿一覧 Ade Chandra

バックは利かない

1年で聖書を!
◆ 箴言27-29
◆ Ⅱコリント10
聖書のみことば 出エジプト記16:1-12
 
あなたがたは、主がエジプトの地からあなたがたを連れ出されたことを知り、―出エジプト記16:6

それはまったくの一目ぼれでした。美しく整ったフォルムで、きらきらと輝いています。1962年製のフォード・サンダーバードを中古車店で目にしたとき、そのピカピカの外装とセンスの良い内装にすっかり心を奪われてしまいました。まさに私のために造られた車です。そこで800ドルを投げ出して、生まれて初めての車を買いました。しかし、私の宝物であるこの車には、問題が隠れていました。購入して数カ月。突然、進行方向に問題が起こりました。前進は出来るのですが、バックができません。バックギアが入らなくなったのです。

戦いのパートナーになろう

1年で聖書を!
◆ 箴言25-26
◆ Ⅱコリント9
聖書のみことば Ⅰサムエル記14:1-14
 
何でも、あなたのお心のままにしてください。さあ、お進みください。私もいっしょにまいります。―Ⅰサムエル記14:7

イスラエル人がペリシテ人と戦っていたときのことです。サウル王がざくろの木の下で部下と休息していると、ヨナタンは、武具を担ぐ従者をつれて、そっと陣営を離れました。彼は「さあ…渡って行こう。たぶん、主がわれわれに見方してくださるであろう。大人数によるのであっても、小人数によるのであっても、主がお救いになるのに妨げとなるものは何もない」と言ったのです(Ⅰサム14:6)。

力仕事

1年で聖書を!
◆ 箴言22-24
◆ Ⅱコリント8
聖書のみことば マタイ11:25-30
 
すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。
―マタイ11:28

ある日、息子が2キロのバーベルを頭の上に持ち上げようとしていました。幼児にとっては大胆な試みです。バーベルは床からほんの少し上がっていただけでしたが、彼の目は真剣そのもので、彼の顔は力んで紅潮していました。私は「ママが手伝ってあげよう」と言って、天井に向かって一緒にバーベルを押し上げました。息子には困難だった力仕事も、私には簡単なことでした。

トップまで登りつめる

1年で聖書を!
◆ 箴言19-21
◆ Ⅱコリント7
聖書のみことば Ⅰサムエル記15:17-30
 
何事でも自己中心や虚栄からすることなく、―ピリピ2:3

職場の査定に「野心に欠ける」とは書かれたくないでしょう。野心に欠けた社員が、組織のトップに登りつめることはめったにありません。何かを達成したいという強い願望なしには、何事も成すことができません。しかし、野心には影もあります。多くの場合、自分を押し上げるために頑張るのであって、人のために立派なことをするのではないからです。

品性健忘症

1年で聖書を!
◆ 箴言16-18
◆ Ⅱコリント6
聖書のみことば ヨブ記1:13-22
 
ヨブという名の人がいた。この人は潔白で正しく、神を恐れ、悪から遠ざかっていた。―ヨブ記1:1

読める漢字でも、いざ書こうとすると思い出せないという経験はありませんか。パソコンやスマートフォンばかりを使っているので、手で書くことが疎かになり、以前は書けたはずの漢字が思い出せないのです。ある若者は「自分の名前と住所以外、手書きする機会はめったにない」と言いました。中国でも同じことが起こっているそうで、この現象を英語で「キャラクター・アムネシア(漢字健忘症)」と呼ぶ人がいます。

祝された確信

1年で聖書を!
◆ 箴言13-15
◆ Ⅱコリント5
聖書のみことば Ⅱコリント5:1-10
 
私たちはいつも心強いのです。そして、むしろ肉体を離れて、主のみもとにいるほうがよいと思っています。―Ⅱコリント5:8

妻を亡くした男性が、こんな話をしてくれました。彼は、「奥さまをなくされて本当にお気の毒です」と言われたので、「いえいえ。家内はなくしていませんよ。彼女がどこにいるかは、ちゃんと分かっています」と答えたというのです。

神のあわれみ

1年で聖書を!
◆ 箴言10-12
◆ Ⅱコリント4
聖書のみことば 詩篇31:9-15
 
私をあわれんでください。主よ。私には苦しみがあるのです。私の目はいらだちで衰えてしまいました。私のたましいも、また私のからだも。―詩篇31:9

今日で2001年9月11日に起きたアメリカ同時多発テロから10年になります。9月11日が来ると、アメリカ全土のみならず全世界に激震を与えた、あの破壊映像と悲嘆、そして喪失感が、心によみがえります。それを思い出すことなく、この日を迎えることはできません。何千もの尊い生命が失われ、この国が安全だという安心感が無くなり、国全体が深い喪失感に襲われました。あの個人的、また国全体としての喪失感は、あの日の出来事と共に、いつも思い出されることでしょう。

よき隣人たち

1年で聖書を!
◆ 箴言8-9
◆ Ⅱコリント3
聖書のみことば ヘブル13:1-6
 
あなたがたの天の父があわれみ深いように、あなたがたも、あわれみ深くしなさい。―ルカ6:36

アメリカ合衆国の空域が同時多発テロで封鎖されたので、2001年9月11日、すべての航空機は、最も近い空港に着陸せざるをえませんでした。その日、40機あまりの飛行機が、ニューファンドランド島のガンダーに着陸しました。このカナダの小さな町の人口は、恐怖に怯えた何千人もの乗客によって、あっという間に、ほぼ倍になってしまいました。島の人々は自分たちの家庭を開放し、行政は学校や教会、集会所などを整えて宿泊施設にしました。立ち往生していた乗客たちは、住民たちの親身な世話に感動したそうです。

決して分からない

1年で聖書を!
◆ 箴言6-7
◆ Ⅱコリント2
聖書のみことば マルコ4:26-32
 
地は人手によらず実をならせるもので、―マルコ4:28

神学生のころ、YMCAが主催する小学生のための夏季キャンプで奉仕しました。そして毎朝、福音理解につながる内容を組み込んだショート・メッセージをしました。そのひとつが、馬になりたかった鹿の話です。私は、クリスチャンになるとは、キリストにあって新しく造られた者になることだ、と理解してもらおうと、この話をしました。