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Anne Cetas

Anne Cetas

アン・セタス氏は、2004年から「デイリーブレッド」の著者として加わり、現在は編集長を務めています。夫のカールとともに都市部の貧困問題に取り組むミッションの顧問をしています。ふたりは散歩とサイクリングが趣味です。

寄稿一覧 Anne Cetas

しゃぼん玉

アトランティック・シティーの遊歩道を夫婦で歩いていたとき、男の子が脇を駆け抜け、しゃぼん玉が降ってきました。それは、重苦しい一日に訪れた楽しい時間でした。私たちはその日、義理の兄を病院に見舞いました。また、なかなか医者に診てもらえずに困っている、姉を助けようと努力していました。海岸べりの遊歩道を歩きながらひと息つこうとしつつも、彼らの必要の大きさに圧倒されていました。 そこへしゃぼん玉が降ってきました。小さな男の子が、海風の吹く中で気まぐれに飛ばしたのですが、私にとっては大きな意味がありました。私はしゃぼん玉が大好きで、事務所の机の中には石鹸水の小瓶を常備しています。笑顔が必要なときに使うためです。

堂々と歩く

ハンターは15歳だった2015年の夏、8歳の弟ブレーデンを背負って約90キロを歩きました。脳性麻痺の人たちの支援を啓発するためです。ブレーデンの体重は約27キロもあるので、特別のおんぶひもを装着しました。そして、何度も休憩を取ったり、支援者にストレッチをしてもらったりもしました。ハンターによると、おんぶひもは確かに役に立ちましたが、何よりの支えは、道中、応援をしてくれた人々だったそうです。「もし応援してくれたり、一緒に歩いてくれたりする人がなければ、やり遂げることはできなかったでしょう。…足は痛くても、友だちが元気をくれたので、最後まで頑張ることができました」と言いました。彼らの母は、この過酷な旅路を「脳性麻痺の快挙」と言いました。

そばに立つ

小学校の卒業式で、ミアーシャは30人のクラスメートと両親が見守る中、硬い表情で講壇に上がりました。校長先生がマイクの高さを調節してくれましたが、彼女は聴衆の方を向くことができません。みんなは「大丈夫。頑張って!」と励ましましたが、ミアーシャは凍りついています。するとその時、クラスメートのひとりが前に出ていき、彼女の横に立ちました。片方に校長先生、もう片方に友だちが立ち、三人はいっしょにミアーシャのスピーチを読み上げました。何とうるわしい光景でしょう。支えるとは、こういうことです。

山びこ

レベッカが講演を始めると、マイクを通した言葉が山びこのように反響しました。彼女は自分の言葉が逐一跳ね返って来たり、音響システムを調節しながら話さなければならなかったりして少しイライラしましたが、気にしないようにして乗り切りました。

神は良いお方か

神は良いお方じゃないと思う、と友人が言いました。何年祈っても解決しない問題があるのです。彼女は、神の沈黙によって神を恨むようになりました。心の底では信じているのでしょうが、辛い状況がつづき、神が少しも気にしておられないように見えるので、疑うようになったのです。悲しむより怒る方が、楽だったのかもしれません。

神の恵みに驚く

鍵をかけ忘れた引き戸から男が忍び込んだとき、その家の奥さんはソファーで居眠りをしていました。泥棒は寝室に入って、テレビを持ち出そうとしました。すると、家の主人が目を覚まし、人影に向かって寝ぼけながら、「ハニー、ベッドへおいでよ」とささやいたのです。泥棒はうろたえ、鏡台の上にあった札束をつかんで逃げていきました。

四つの見方

礼拝に行きながらも、ジョアンの心は乱れていました。子どもの問題で悩み疲れて、母親を「辞めたい」とさえ思っていました。すると、牧師は何かを辞めたいと思っている人たちの励ましにと言って、次の提案をしました。

やってしまった

セルフ給油に入ろうとすると、女性の止めた車が邪魔で給油機まで進めません。リサイクルボックスに何かを入れるためだったようですが、私は待つ気になれず、イライラしてクラクションを鳴らしました。そして、反対側からバックで大回りして給油機まで行きました。やってしまいました。たった30秒が待てずに失礼な行為をした自分に落ち込みました。そして、神に謝りました。確かに、彼女は指定された場所に駐車するべきだったかもしれませんが、私とて、もっと配慮できたはずです。しかし、後悔先に立たずです。彼女は行ってしまいました。

メイン・イベント

地元のお祭りで花火大会がありました。ところが、メインの打ち上げ花火の他に、小さな花火が左右でときどき上がります。それはそれで美しいのですが、気が散って、肝心の大きな花火に集中できないこともありました。