寄稿者

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Jennifer Benson Schuldt

Jennifer Benson Schuldt

ジェニファー・ベンソン・シュルツ氏は、2010年に「デイリーブレッド」の著者に加わりました。Our Daily Journey(若者向けデボーションガイド)の著者およびブロガーでもあります。夫ボブとふたりの子どもたちとともに、シカゴ郊外に住んでいます。

寄稿一覧 Jennifer Benson Schuldt

今はそう見えても

ドンはスコットランドのある牧場で飼われているボーダーコリーです。ある朝、飼い主が軽トラックにドンを乗せて、見回りに出かけましたが、降りるときにサイドブレーキをかけ忘れてしまいました。すると、車は運転席にドンを乗せたまま、丘を下っていったのです。そして、二車線道路を横切ったところで、無事に止まりました。通りがかった車からは、まるで犬がドライブしていたように見えたそうです。物事は見た目どおりとは限りません。

神との時間

ある忙しい朝、教会の保育室で奉仕をしていました。十数人の子どもたちが、しゃべったり、遊んだりしていて、部屋が暑苦しくなってきました。そこで、ドアストッパーを下ろして扉を開けると、ひとりの男の子が逃げ出すチャンスだと思ったのでしょう。誰も見ていないと思って、こっそり抜け出しました。そして、後を付けていくと、思った通り。彼はパパの腕の中にまっすぐ飛び込んで行きました。

光の中で生きる

暗い朝でした。はがね色の雲が低く垂れ込め、部屋は薄暗かったので、明かりをつけて本を読み出しました。しかし、ちょうどその時、突然部屋が明るくなりました。外を見ると、風が東に雲を押しやって、切れ間から太陽がのぞいていました。空の様子をもっと見ようと窓に近づくと、「やみが消え去り、まことの光がすでに輝いているからです」(Ⅰヨハ2:8)という聖書の一節が心に浮かびました。

みんないっしょに

オーストラリアのパースで、電車に乗ろうとした男性の足がホームと車両の間に挟まってしまいました。駅員が助けようとしましたが、できません。そこで50人ほどの乗客が協力し、「いち、に、さん!」とかけ声をかけて電車を押しました。みんなで重い車両を押したおかげで、その男性は足を引き抜くことができました。

しっかり見る

犬のラリーは体重45キロ。大きくたくましく、分厚い毛におおわれています。しかし、強そうな見かけとは裏腹に、とても人懐っこく、飼い主といっしょに老人ホームや病院を訪ねては、みんなを笑顔にしています。

こっちへ来なさい!

子どもたちと近所の公園を散歩していると、リードをつけていない犬が2匹いました。その1匹が息子に目をつけましたが、飼い主は気づかないようでした。息子は「シッ!」と言って追い払おうとしましたが、犬はしつこく迫ってきます。ついに怖くなって駆け出すと、犬に追いかけられました。

変わる事を選ぶ

息子が小さなロボットを手に入れ、簡単な動作をプログラムしました。彼はロボットを前進させ、止まらせ、後退させることができます。ピーッと音を鳴らしたり、録音して再生することもできました。ロボットは息子の命令通りに動きます。笑わないし、脱線して変な方向に行ったりしません。選択の自由がないからです。

生涯をささげるファン

オクラホマ州に住む12歳の少年ケード・ポープは、全米フットボール連盟(NFL)の全32チームに手紙を送りました。そこには手書きで、「僕たち家族はアメフトが大好きで、毎週、ゲームを観戦しています。僕は今、生涯応援するチームを決めようと思っています」と書かれていました。NFLのカロライナ・パンサーズのオーナー、ジェリー・リチャードソンは、その手紙に手書きの返事を送りました。まず、「君が生涯応援してくれるチームに、私たちが選ばれるなら光栄です。私たちは、君が誇れるようなチームになります」と書き、つづいて、数名の選手を紹介しました。リチャードソンの手紙は、親切で心がこもっていました。また、ケード少年が受け取った唯一の返信でした。当然ながら、ケード少年は、カロライナ・パンサーズの忠実なファンになりました。

賛美と願い

犯罪に手を出すリスクのある若者を助ける「ティーン・チャレンジ」という働きが、ニューヨークで生まれました。その原点には、非常に献身的な祈りがあります。創立者のデイビッド・ウィルカ-ソンは、自宅のテレビを売って、テレビを見ていた夜の2時間を祈りにささげました。そして数か月後、彼は、この働きへの明確な導きを得ただけでなく、賛美と願いのバランスを学んだのです。