灯りをともして
闇夜にポツンと立つ小さな建物が映し出されました。玄関ポーチの脇のランプの灯りが、そこに入ろうとする客の足元を照らしています。あるホテルチェーンのCMですが、それは「あなたのために灯りをともしておきます」という一節で終わります。あのランプの灯りは、歓迎の印のようなものです。通りがかりの疲れた旅人に、快適な休息の場所があると伝えて、中に入るように招いています。
身軽な旅
アメリカ西海岸をシアトルからサンディエゴまで、自転車で2,000キロを旅したジェームズという人がいました。私の友人は、ゴールまで500キロほどのビッグ・サーの断崖付近で彼と知り合いました。最近、キャンプ道具が盗まれたと聞いて、友人は毛布とセーターを提供しようと言いましたが、断わられました。なぜなら、南下して気候が温暖になると、物を捨てていくからです。目的地に近づけば近づくほど疲れてくるので、荷物を軽くしていくのだそうです。
神の手番
スクラブルという手元の文字を組み合わせて英単語を作っていくゲームが好きです。友人たちが、私の名前にちなんでKATARA(カタラ)と名付けた打ち手があります。最下位だった私が、最後に7文字の単語を作って大逆転したときの打ち手です。以来、このゲームをするたびに、負けている人は当時を思い出し、KATARAの手番に希望を託します。
イエスはここにいらっしゃる
高齢の大伯母は病床にありました。白髪を後ろに流し、しわだらけの頬でしたが、笑顔でした。見舞いに行った私たちに、もう多くを語りませんでしたが、「寂しくはないのよ。イエス様がここにいらっしゃるからね」とささやいたことを覚えています。
最後まで全力
個人トレーナーと45分の筋トレをすると、終了数分前に必ず「最後まで全力で!」と言われます。終盤に手を抜かないことがトレーニング自体と同じくらい重要なのです。また、人間の体は、しばらく動かしていると、ペースを落としたり、惰性になったりしていく傾向もあります。
賢い忠告
私は仕事をしながら神学大学院に通い、当番制のチャプレンや教会の奉仕もして多忙でした。父に身体を壊すよと言われましたが、意に介しませんでした。父の世代は目標設定というものを知らないと思ったのです。私は病気にこそなりませんでしたが、心が干からびたようでうつっぽくなりました。自分を大切に思ってくれる人の忠告に耳を傾けるべきだと学びました。
私たちの時間を償う
母は結婚のために大学進学をあきらめました。1960年代のことです。しかし、家庭科の教師になる夢を捨てきれませんでした。3人の子どもを授かった後、学士の資格はないものの、ルイジアナ州の保険局で栄養士補佐の仕事に就きました。それは、健康的な食事のメニューを実際に料理して見せる家庭科の教師のような仕事でした。母は自分の人生を振り返り、神は彼女の祈りを確かに聞いて、心の願いをかなえてくれたと語りました。
手本にならって
パンデミックの最中、24時間ズンバがオンラインで開催され、世界各地で何十万の人々が、色々な国のインストラクターについて同時にフィットネスをしました。なぜ、そんなことができたのでしょう。ズンバは1990年代半ばにコロンビアで生まれましたが、インストラクターの言葉を介さず、その動作だけを見てついていくエクササイズなのです。
巧の手
マイアミビーチのある店が、1952年、「壊したら買い取ること」と張り紙をしました。不注意な客が商品を壊すことを防ぐためです。今では多くの店が同様の警告をしています。