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Tim Gustafson

Tim Gustafson

ティム・グスタフソン氏は、「デイリーブレッド」と「Our Daily Journey」のライター、そして「探求の書シリーズ」の編集者として主に仕えています。宣教師の養子としてガーナで育ったので、欧米の生活を全く別の視点で見ることができます。ティムと妻リサとの間には、ひとりの娘と7人の息子がいます。大好きな聖書のみことばは、「みなしごの父、やもめのさばき人は 聖なる住まいにおられる神。神は孤独な者を家に住まわせ、捕らわれ人を導き出して栄えさせられる」(詩篇68:5-6)ですが、それは驚くに値しないかもしれません。

寄稿一覧 Tim Gustafson

死さえも

早世した友を惜しんで悲嘆に暮れる人がいました。死は、昔も今も、全ての人を打ちのめします。どんなに悲しんでも時間は戻せません。

時は夜であった

エリ・ヴィーゼルの小説『夜』は、ナチスの死の収容所の体験に基づいています。物語の順序は出エジプト記の逆です。神の民は、過越の祭りの後、モーセに率いられて奴隷から解放されました (出12章)。一方、ナチスは過越の祭りの直後にユダヤ人の指導者たちを逮捕しました。

永遠に残る仕事

李氏朝鮮時代の王、英祖(1694年~1776年)は、腐敗と贅沢を是正しようとして伝統工芸の金糸の刺繍まで禁じたので、その技術が廃れました。2011年、シム・ヨンオク教授は、その復元を試みました。金糸は金箔をこうぞ紙に貼り付け、手作業で細く切ったと推測し、その工程を再現させました。

星々への挑戦状

イタリアの詩人F・T・マリネッティは、20世紀初頭、未来派という前衛芸術運動を起こしました。それは、過去の芸術や伝統的な美の概念を否定し、機械を礼賛しました。1909年に発表した「未来派宣言」は、女性の侮辱、暴力の肯定、戦争の栄光を主張し、「我らは世界のいただきに立ち、空の星々へ再び挑戦状をたたきつける」と締めくくりました。

無いものねだり

アーロン・バーは下院の判断をかたずをのんで待ちました。1800年の米国大統領選挙でトマス・ジェファーソンと同数票を獲得し、自らの当選を期待しました。しかし、落選。彼の心は恨みにむしばまれ、自分の立候補を支持しなかったアレクサンダー・ハミルトンと数年後に決闘し、彼を銃殺しました。この殺人に激怒した国民は彼に背を向け、バーは不機嫌な老人として世を去ったのです。

基本に立ち返る

新年の誓いは破られるためにあるようなものなので、ユーモアたっぷりの実現可能な誓いをソーシャルメディアに投稿する人たちがいます。例えば、市民マラソンに申し込む(但し、走らない)、先延ばしを明日からはやめる、ダイエットに成功した人とSNSでつながらない、などです。

世代の交流

環境活動家の青年ジャック・ワインバーグは、1964年、30歳以上の人間は信用するなと言いましたが、その発言で特定の世代を画一化してしまい、禍根を残しました。後年、「思いつきで放った言葉は、完全に歪められ、誤解されました」と語っています。

イエスを伝える

フィリピンのバンワオン族は、ミンダナオ島の山奥でひっそり暮らしていました。物資の調達には危険な山道を2日間歩かなければならず、外部との接触は限られていました。しかし、キリスト教団体が、ヘリコプターという交通手段を提供すると、人々は、必需品、医療支援、そして広い世界へのアクセスを手に入れました。また、イエスを知ることもできました。今日、彼らは、部族の伝統的な音楽に歌詞をつけ、土地の霊ではなく、唯一真の神を賛美しています。飛行という交通手段の提供は、福音を伝える重要な橋渡しになりました。

感謝の季節

リサは、秋の街は死を連想させるような暗くて陰惨な飾りが多くて嫌だと思いました。何とかしたくて、ささやかな抵抗を決行しました。手始めは、大きなかぼちゃに感謝している事柄を油性マジックで書くことです。一つ目は「おひさま」です。家を訪ねて来た人たちが、それにつづきました。「落書き」などと妙なことを書く人もあれば、「暖かい家」とか「故障していない車」など現実的な人、亡くなった家族の名前を書いて感傷的になる人もいました。かぼちゃの周りは温かい空気に包まれていました。