Category  |  一致/多様性

つなぎ合わせる

私の65歳のバースデープレゼントに、妻のジャネットがドレッドノートD-35型のギターを買ってくれました。1900年代初頭に開発されたドレッドノートは、当時設計された他のギターよりも大型で、はっきりとした大きな音が出ます。第一次世界大戦時のイギリス戦艦、HMSドレッドノートにちなんで、その名前がつけられました。D-35の裏面は独特です。というのは、幅の広い良質なローズウッド木材が不足していたので、小さめの板3枚を張り合わせたからです。その結果、より豊かな音色になりました。

境界線は引けない

カナダ人宇宙飛行士クリス・ハドフィールドは、国際宇宙ステーションの船長でした。地球から300キロ以上離れたところから地上のスタジオにいる学生たちといっしょに、エド・ロバートソンとの共作のオリジナルソングを歌いました。

共有する絆

車内にキーを残してロックしてしまい、かぎ屋を呼ばなければならなかったとき、思いがけなく嬉しいことがありました。かぎ屋は、私のフォード製の愛車のドアを開けようと作業しながら、世間話を始めました。私は、彼の温かい話し方や聞き覚えのある訛りに好感を持ちました。この人はジャマイカ出身でした。私はジャマイカを何度も訪れたことがあって、あの島が大好きです。このことで、かぎのトラブルに見舞われたイヤな気分が一変しました。ふたりとも、あの美しい島国を愛していたので、私たちはちょっとした仲間気分を味わいました。

団結を促す

箴言6章16-19節は、強い語調で書かれています。主が憎まれる七つのものの中に「兄弟の間に争いをひき起こす者」が含まれています。その理由は、キリストはご自分に従う人たちがひとつとなることを願っておられるのに(ヨハ17:21-22)、それを台無しにするからです。

一致を保つ

無人島にひとり残されていた男性がようやく発見されたとき、救助隊員は3つの小屋が建てられているのに気づきました。それは何ですかと尋ねると、男性は「ひとつ目は私の家、ふたつ目は私の教会、そして3つ目は、前に行っていた教会です」と言いました。くだらない冗談ですが、クリスチャンの一致について、懸念すべきことを示しています。

ひとかたまりになろう

雪の持つ驚くべき性質は、世界中の多くの人にとって馴染み深いことです。ひとひらの雪片は氷の結晶から成っていて美しく、ふたつとして同じものはありませんが、手のひらの上ですぐに溶けてしまう、なんともはかないものです。ところが、大きなかたまりになると、大都市の機能を麻痺させる脅威にもなり、注意すべきです。樹木に降り積もった雪は、美しい景観を生み出し、芸術作品のモチーフになったり、カレンダーの写真になったりします。雪があるので、スキーを楽しめます。子どもたちは雪だるまを作ったり、雪を丸めて雪合戦をしたりして遊びます。これらすべては、雪が互いにくっつく性質を持っているからです。

神の灯台

ミッション・ポイント・ライトハウスという灯台が、1870年にミシガン州北部の半島に建てられました。ミシガン湖を航行する船舶が砂州や岩礁に乗り上げないよう、注意を促すためです。この名前は、オールド・ミッションと呼ばれる地域の教会(別の意味での灯台)に由来しています。

1839年、ピーター・ドウアティ牧師は、神の召しに応えてオールド・ミッションの教会の牧師になりました。この教会は半島をさらに南に下った地区に住んでいた、アメリカ先住民が集う教会でした。しかし、白人牧師のリーダーシップのもと、先住民の教師や農民、職人たちは、みな一緒になって、この共同体の生活向上を目指して働きました。

キリストを信じる人たちが人種や民族を超えて一致して働くとき、その共同体は、暗い世の中で霊的な光を放ちます(ピリ2:15-16)。イエスは言われました。「あなたがたは、世界の光です。山の上にある町は隠れる事ができません。…このように、あなたがたの光を人々の前で輝かせ、人々があなたがたの良い行いを見て、天におられるあなたがたの父をあがめるようにしなさい」(マタ5:14-16)。

ミッション・ポイント・ライトハウスは、航行する船舶に危険を知らせました。その名の由来となったオールド・ミッション・チャーチは、耳を傾けるすべての人に、霊的方向を示しました。個々のクリスチャンも、自分の生活を通して、また教会を通して、この働きをします。私たちは神の灯台です。イエスが私たちの内に住んでくださっているからです。

家族の一致

1年で聖書を!
◆ エゼキエル書34-36
聖書のみことば エペソ4:1-16
 
平和のきずなで結ばれて御霊の一致を熱心に保ちなさい。―エペソ4:3

私たち家族には面白い習慣があります。それは家族全員が家にいるときに、誰かが「ファミリー・ハグ!」と大声で叫びます。そんなときは大抵、みんな台所にいるので、私はすぐ子どもたちをハグし、夫は私たちみんなに腕をまわしてギュっと抱きしめます。こうして、私たちは互いに対する愛や、家族がひとつであることの喜びを表現します。

こうして時々一体感を楽しむ私たちでも、家族の一致を常に保つのは、容易ではありません。結局のところ、家族はそれぞれ別の人間です。各々に異なった個性があり、必要があり、考え方を持っています。神の家族も同じことです(エペ4:11-12)。

それぞれに違っているという現実は避けられないにもかかわらず、使徒パウロは、「平和のきずなで結ばれて御霊の一致を熱心に保ちなさい」と、私たちに呼びかけます(3節)。クリスチャンの和合が大切である理由は、それが主イエスと天の御父が一体であることの反映だからです。イエスは信じる人たちのために、「父よ、あなたがわたしにおられ、わたしがあなたにいるように、彼らがみな一つとなるためです」と祈られました(ヨハ17:21)。

神の家族の間で問題が起こったときには、「謙遜と柔和の限りを尽くし、寛容を示し、愛をもって互いに忍び合い」なさいと、聖書は教えています(エペ4:2)。これが、信仰の根本的な原理をともに信じる人たちが、神の家族の一体感を体験する方法です。

(Jennifer Benson Schuldt)

私たちの心は、キリストの愛によって結ばれている。

たぐいまれな聖歌隊

1年で聖書を!
◆ エレミヤ書47-49
聖書のみことば ローマ15:5-13
 
それは、あなたがたが、心を一つにし、声を合わせて、私たちの主イエス・キリストの父なる神をほめたたえるためです。―ローマ15:6

往年の人気テレビ番組「ミッチと歌おう」のミッチ・ミラーが、2010年7月に亡くなりました。「さあ、一緒に歌いましょう」と皆を招いて歌っていた姿が偲ばれます。1960年代人気を博したこの番組は、親しみ深い楽曲をミッチ率いる男声合唱団が歌い、同時に歌詞が画面に映し出され、視聴者も一緒に歌えるというものでした。ロサンゼルス・タイムズ紙の記事によると、ミッチは合唱団の魅力が番組成功の鍵を握ると考えていたそうです。そして、「団員を新しく迎えるときには、背が高い人、低い人、禿げていたり、太っていたり…身近にいそうなタイプの人たちを選ぶことにしていました」とも言っていたそうです。多様な人たちが一体となることで美しい音楽が生まれ、誰もが合唱団の一員になれるように感じさせてくれたのです。

使徒パウロはローマ人への手紙15章で、「心を一つにし、声を合わせて、私たちの主イエス・キリストの父なる神をほめたたえるため」(6節)に一体になろうと、クリスチャンたちに呼びかけました。旧約聖書のみことばを引用して、ユダヤ人も異邦人も、ともに神をほめたたえ(9-12節)ようと語りました。深い溝のあった人たちでも、キリストを通して現された神のあわれみに対し、ともに感謝をささげることができます。こうして、ひとつになることなど不可能と思われた人たちの一致が、 現実のものとなりました。私たちもこの人たちのように、「聖霊の力によって」(13節)、喜びと平安、そして望みに満たされます。

私たちはたぐいまれな聖歌隊の一員です。「さあ、いっしょに歌いましょう。」ともに歌えるとは、なんという光栄でしょう。

(David McCasland)

キリストを信仰する人たちの一致は、キリストとひとつとなることから始まる。