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愛から与える

グレンは毎朝、近くのドライブスルーでコーヒーを買い、すぐ後ろの車の人の代金も払って、レジ係に「どうぞ良い1日を!」と、その人に伝えてほしいと頼みます。そうする義理はないし、相手の反応も分かりません。ただ、この小さな親切が「自分にできる最低限のこと」と信じているのです。しかしある時、地元の新聞に載った匿名の投書を読んでその行為の影響力を知りました。2017年7月18日、彼の心優しい贈り物によって、自分の命を絶とうとしていた人が、それを思いとどまったというのです。

惜しみなく与える

チャールズ・ゴードン将軍(1833-1885年)は、ビクトリア朝時代の英国の軍人で、中国など世界各地で任務に当たりましたが、英国にいるときは、収入の9割を寄付しました。ランカシャー地方で飢きんが起きると、授与された勲章の銘刻を削り取って現地に送り、その金を溶かして換金し、困窮者に食事の配給をするように言いました。その日の日記には「唯一残された価値あるものを、主イエスにささげた」と記されています。

匿名の優しさ

大学を卒業した当初、週25ドルの食費でやりくりしなければなりませんでした。ある日、スーパーのレジで精算している途中、かごの中身は所持金より少し高目かもしれないと気付き「すみません。20ドルに達したらそこで止めてください」と頼みました。ピーマンの小袋を除いて、すべてを買うことができました。そして帰宅しようと車に乗りかけた時、知らない人が「お嬢さん、あなたのピーマンですよ」と小袋をくれると、そよ風のように去って行きました。

無料のトマト

車のトランクに食料品を積み込んでいると、ふと隣の車に目がいきました。真っ赤なトマトの詰まったバスケットが後ろの窓から見えています。色つやが良く丸々していて、店で見たどんなトマトより立派です。そのとき車の持ち主の女性がやってきたので、「見事なトマトですね」と言うと、「今年は豊作でした。少し差し上げましょうか」と言ってくれました。見ず知らずの私に分けてくれることに驚きながらも、喜んで受け取りました。無料です。そのトマトは、見た目にたがわず美味しいトマトでした。