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ウクライナの クリスマス

ウクライナのクリスマスのお祝いには、数々の素敵な習慣があります。例えば、ベツレヘムの飼葉おけを忘れないために、食事のテーブルの上に干し草の束を置きます。お祝いの中で、救い主がこの世に来てくださった夜の出来事を再現したりもします。クリスマスの祈りがささげられ、その家の家長が「キリストがお生まれになった!」と挨拶すると、家族みんなが、「キリストに栄光を!キリストをほめたたえよう!」と応答します。

特別な誕生

聖書には何人かの男の赤ちゃんが登場します。創造の後に初めて生まれたカイン、イスラエルの希望となったイサク、母の熱い祈りの結実として生まれたサムエルなど。どの子の誕生も非常に重要であり、大いに期待されました。しかし、どの子の誕生も、母はみごもって男の子を産んだ、と簡潔に述べられているだけです(創4:1、21:2-3、Ⅰサム1:20)。

クリスマスの 陰の立役者

クリスマスの物語で、ヨセフがどれほど重要だったのか、長い間気づかずにいました。しかし、結婚して夫となり、父親となってからは、ヨセフの品性に大いに感動するようになりました。彼は、どのようにしてマリヤが妊娠したのか知る前から、不貞を働いたかのように見える彼女を、さらし者にしたり、断罪したりしないと決心していました(マタ1:19)。

石が叫ぶ

毎年、クリスマスはどんどん商業化されていくようです。キリスト教国と言われる国でさえ、この季節は、神を礼拝するよりショッピングにいそしむ季節になっています。趣向を凝らしたクリスマス行事を企画し、プレゼントの買い物に奔走するというプレッシャーは、クリスマスの本当の意味、つまり神のひとり子、この世の救い主であるイエスが誕生されたことを思い巡らすのを難しくします。