Category  |  苦しみ、惨事

全てを失う

タイミングが悪すぎました。セザールは、橋やビルなどを建築するビジネスで一財産を築きましたが、それを売却して新たな事業を始めようとしていました。しかし、その資金を銀行に預けていたわずかな間に、政府が個人の銀行口座を凍結したのです。彼の全財産は一瞬で消えました。しかし、彼はこの不正義に対して不平を言わないと決め、次の一歩を神に祈り求めました。そして再出発したのです。

苦しみと希望

礼拝の終わりに紹介され、あいさつした新来者、ラトリースの言葉の深さは思いがけないものでした。彼女は2021年12月の壊滅的な竜巻に家族7人の命を奪われ、ケンタッキー州から引っ越してきたのです。彼女は「今でも笑顔を見せられるのは、神が私と共におられるからです」と言いました。傷つきながらも神を証しする彼女の言葉は目下の困難と戦っている人たちにとって、大きな励ましとなりました。

全ての悲しみ

エミリー・ディキンソンは19世紀の詩人です。「悲しみに出会うといつも比べる。目を凝らして探る。その重さは私のものと同じか、それとも軽いかしらと」と、人が心の傷をどのように背負い続けているかを考えます。すると「刺し通す慰め」をカルバリで見て、自分の傷が救い主の傷に映るのを見ます。彼女はためらいながらも「そう見なすと心が踊る。その傷は、私のものに似ている」と、唯一の慰めに思い至ります。