悲嘆と希望
アメリカのカントリー歌手、ジョージ・ジョーンズが81歳で亡くなったとき、ファンは彼の素晴らしい歌声や波乱に満ちた人生に思いを馳せました。その曲の大半には、ジョーンズ自身の切なさやあこがれが映し出されていましたが、それ以上に人を感動させたのは、彼の歌い方でした。シカゴ・トリビューン紙の音楽批評家グレッグ・コットは、「ジョーンズの歌声は、心の痛みを伝えるために造られた」と語りました。
フクロネズミの死んだふり
フクロネズミは死んだふりができます。その時、フクロネズミは舌がたれ下がり、身体がだらっとなって、脈も微弱になります。しかし、15分ほどすると回復します。興味深いことに、彼らが敵から身を守るために、意図的に死んだふりをするのではないと動物学者たちは言います。彼らは恐れおののき不安になると、無意識のうちに失神してしまうのです。
逆パラノイア
モスクワで1991年8月に起こった政変の様子を、旅先のテレビ報道で見ていたのを覚えています。全体主義社会で育ったロシアの人々が突然、「我々は自由であるかのごとく行動する」と、戦車を見おろしながら宣言しました。ビルの中にいる全体主義の指導者たちと、外にいる大衆の表情は対照的で、実のところ、恐れているのは誰で自由なのは誰なのか、よく分かりました。