従うことの 誉れ
エルサレムを訪れた友人が「嘆きの壁」を見に行ったとき、年配のユダヤ教のラビ(先生)がそこを通りがかったそうです。興味深かったのは、そのラビが引き連れていた5人の若者の姿です。その若者たちはラビと同じように、猫背ぎみで足を引きずって歩いていました。その光景は正統派ユダヤ教徒には当然のことです。若者たちがラビのまねをするのは、彼らがラビの「弟子」だからです。
影響力のある人
グーグルで「影響力のある人」と検索したら、「世界で最も影響力のある人」という項目のさまざまなリストが出てくるでしょう。そして、この種のリストには通常、政治家、起業家、スポーツ選手、科学や芸術方面の著名人、芸能人が名を連ねています。この人たちのために料理を作ったり、掃除をしたりする人たちの名を見つけることはありません。しかし、この俗に言う「身分の低い人たち」が、自分の「主人」に当たる人たちに影響を与えるのは珍しいことではありません。
聞こえない者が聞く
トーマス・ギャローデットは1814年に神学校を卒業しました。その後、説教者になるつもりでしたが、近所に住む9歳の女の子アリスに出会ってから思いがけない展開がありました。アリスは耳が不自由だったので、ギャローデットは棒で地面に字を書いてアリスとコミュニケーションをとりました。