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導きが必要

アイルランドのゴールウェイにある聖ニコラス教会は、長い歴史を持ち、現在も生き生きと活動する教会です。アイルランドで一番古いその教会は、ある実用的な役割も果たしてきました。教会堂は市街地にそびえ立ち、その尖塔はゴールウェイ港に船を安全に導く目印として用いられています。この教会は何世紀もの間、家路を急ぐ船の乗組員たちにとって、頼れる導き手の役割を果たしてきました。

おめかし

子どもたちが小さい頃、よそ行きの服を着せて教会に行っていたのですが、その準備は大変でした。その上、おめかしをして教会に行っても、10分後には、ひどい恰好になります。自分の息子が、クッキーの食べこぼしで汚れたシャツを半分ズボンから出し、靴のかかとをふみ、めがねをたれ下げて、教会の廊下を走り回っている姿をよく目にしました。「親はどこだ」と他人に思われそうな有り様でした。

神の栄光を表して

私は子どもの頃から野球が大好きです。中でもデトロイト・タイガースの大ファンで、チームの活躍を楽しんでいます。成績が奮わず、シーズンの折り返し地点で負け越しているというようなときは、随分イライラさせられます。あるとき、これでは精神衛生上良くないと思って、タイガース断ちをしました。4日間、お気に入りチームに全くかかわらないように生活してみたのです。

私はタイガース断ちをしている4日間、慣れ親しんだものを放棄するのがいかに難しいか、しみじみと考えさせられました。しかし、神がそのように求めておられる場合もあります。

例えば、どこかで制限しなければならないと分かっていながら、ついついのめり込んで振り回されているような趣味があるかもしれません(Ⅰコリ6:12参照)。または、神に喜ばれるとは言えないような習慣やクセがあって、神を愛し、神の栄光を表わす生き方をするためには、きっぱりやめるべきだと分かっているのに、それができていないという場合があるかもしれません(Ⅰコリ15:34)。

自分の生活の中に、神との親しい関係を築くことを妨げるものがあると気づいたなら、それをやめましょう。主の助けにすがれば、そうすることができます。神は私たちに脱出の道を備えておられます(Ⅰコリ10:13)。また、御霊に属することをひたすら考えるように(ロマ8:5)、聖霊が力をくださいます。

神が助けてくださるように祈りましょう。主の栄光が照り輝くことを、私たちの中の何かが妨げてしまうことのないようにしましょう。

家族の一致

1年で聖書を!
◆ エゼキエル書34-36
聖書のみことば エペソ4:1-16
 
平和のきずなで結ばれて御霊の一致を熱心に保ちなさい。―エペソ4:3

私たち家族には面白い習慣があります。それは家族全員が家にいるときに、誰かが「ファミリー・ハグ!」と大声で叫びます。そんなときは大抵、みんな台所にいるので、私はすぐ子どもたちをハグし、夫は私たちみんなに腕をまわしてギュっと抱きしめます。こうして、私たちは互いに対する愛や、家族がひとつであることの喜びを表現します。

こうして時々一体感を楽しむ私たちでも、家族の一致を常に保つのは、容易ではありません。結局のところ、家族はそれぞれ別の人間です。各々に異なった個性があり、必要があり、考え方を持っています。神の家族も同じことです(エペ4:11-12)。

それぞれに違っているという現実は避けられないにもかかわらず、使徒パウロは、「平和のきずなで結ばれて御霊の一致を熱心に保ちなさい」と、私たちに呼びかけます(3節)。クリスチャンの和合が大切である理由は、それが主イエスと天の御父が一体であることの反映だからです。イエスは信じる人たちのために、「父よ、あなたがわたしにおられ、わたしがあなたにいるように、彼らがみな一つとなるためです」と祈られました(ヨハ17:21)。

神の家族の間で問題が起こったときには、「謙遜と柔和の限りを尽くし、寛容を示し、愛をもって互いに忍び合い」なさいと、聖書は教えています(エペ4:2)。これが、信仰の根本的な原理をともに信じる人たちが、神の家族の一体感を体験する方法です。

(Jennifer Benson Schuldt)

私たちの心は、キリストの愛によって結ばれている。