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生きるためのふたつのルール

1年で聖書を!
◆ Ⅰ列王記12-13
◆ ルカ22:1-20
聖書のみことばマタイ22:34-40

 
律法全体と預言者とが、この二つの戒めにかかっているのです。―マタイ22:40

いくつもの規則や「〇〇であるべき」という暗黙の掟で、がんじがらめだと感じたことはありませんか。昔のユダヤ人たちは、旧約聖書の600以上の掟と、当時の宗教指導者たちが課したさらなる規定を守らなければなりませんでした。人々の心情は察するに余りあります。このような状況の中でイエスは、義を追い求めているならば、「あなたの神である主を愛せよ」(マタ22:37)と「あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ」(39節)というふたつの戒めを守ればよい、と言われました。人々は驚愕したに違いありません。

思いやりで知られる

1年で聖書を!
◆ 士師記16-18
◆ ルカ7:1-30
聖書のみことば 使徒11:19-26

 
彼はりっぱな人物で、聖霊と信仰に満ちている人であった。こうして、大ぜいの人が主に導かれた。―使徒11:24

マーク・グラハム陸軍少将は、2年間、コロラド州のフォート・カーソン基地の司令官でした。彼は兵士たちに親切に接することで知られ、みんなに愛されていました。軍の同僚は、「彼ほど思いやりがあって、兵士たちとその家族の幸せを気にかける指揮官に会ったことがありません」と話しました。マークと妻のキャロルは、ひとりの息子を自殺で失い、もうひとりの息子を戦闘で亡くしました。そのようなことがあって、ふたりは決心しました。任務が原因で心に病を負った兵士やその家族たち、また、戦死した兵士の家族たちを助けるために、自分たちをささげることにしたのです。

より深い思いやり

1年で聖書を!
◆ 民数記4-6
◆ マルコ4:1-20
聖書のみことば イザヤ書49:13-18

 
女が自分の乳飲み子を忘れようか。自分の胎の子をあわれまないだろうか。たとい、女たちが忘れても、このわたしはあなたを忘れない。
―イザヤ書49:15

妻と初めて出会ったのは、大学生のときでした。当時、私は牧師になるための勉強をしていて、彼女は小学校の教師になる勉強をしていました。子どもたちと一緒にいる彼女を最初に見たとき、その光景がすごく似合っていると思いました。彼女は子どもが大好きでした。彼女の子ども好きは、結婚して自分たちに子どもができたとき、もっとはっきりしました。我が子に接する妻の様子を見ていると、無条件に愛することや無条件に受け入れることを教えられます。母親の赤ん坊に対する情愛と比べられるものは、この世にはひとつもないと思わされました。

泣くことと喜ぶこと

1年で聖書を!
◆ レビ記6-7
◆ マタイ25:1-30
聖書のみことば ローマ12:9-16

 
喜ぶ者といっしょに喜び、泣く者といっしょに泣きなさい。
―ローマ12:15

ゴルダ・メイアは人生の苦難も成功も両方経験しました。建国して20年そこそこのイスラエルの首相となり、多くの紛争や敗北を体験しましたが、同時に、いくつかの成功と勝利の喜びを味わった時期もありました。彼女は、喜びと悲しみについて、「心の底から泣くすべを知らない人は、笑うすべも知らない」と語りました。

幸運を祈る

1年で聖書を!
◆ 出エジプト記31-33
◆ マタイ22:1-22
聖書のみことば ピリピ1:9-18

 
私は祈っています。あなたがたの愛が真の知識とあらゆる識別力によって、いよいよ豊かになり、―ピリピ1:9

正月の期間にシンガポールでディナーや会食をすると、最初の一品は、生魚、生野菜、ドレッシング、紅しょうがの入った「ユ・シェン」という料理であることが一般的です。この名前は、中国語の「豊かな年」という単語の語呂合わせです。この料理を出席者全員で、幸運を呼ぶ、ある文句を唱えながら一緒に混ぜます。これがしきたりなのです。

自然は真空を嫌う

1年で聖書を!
◆ 出エジプト記1-3
◆ マタイ14:1-21
聖書のみことば エペソ3:14-21

 
神ご自身の満ち満ちたさまにまで、あなたがたが満たされますように。
―エペソ3:19

古代哲学者のアリストテレスによると、「自然は真空を嫌う」のだそうです。彼は観察に基づいて、自然が求めているのは、すべての空間が何かに埋められることで、その何かとは無色・無臭の空気であったりもする、と結論づけています。

契約信仰

1年で聖書を!
◆ 創世記31-32
◆ マタイ9:18-38
聖書のみことばローマ8:28-39

 
神を愛する人々、……のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださる―ローマ8:28

神に仕えている人は、暗黙の内に「契約信仰」に生きていることがあります。つまり、神に時間と労力をささげているので、見返りとして、特別な祝福を得る資格があると思うのです。
 

ところが、友人のダグラスは違いました。彼の人生は、色々な意味でヨブのようでした。牧会に失敗し、妻をがんで亡くし、飲酒運転の事故の巻き添えになって自分も息子も怪我をしました。しかし、彼は言います。「神と人生をごっちゃにしてはいけない。」

本当に素晴しい

1年で聖書を!
◆ 創世記18-19
◆ マタイ6:1-18
聖書のみことば ローマ5:6-11

 
私たちが神の子どもと呼ばれるために、……御父はどんなにすばらしい愛を与えてくださったことでしょう。―Ⅰヨハネ3:1

若い女性のブログにこう書いてあるのを見ました。「私、愛されたいの…そして、彼はめっちゃいい人でなくっちゃ!」
 
誰かに愛され大事にされること。それは、みんなの願いでしょう。そして、相手が「めっちゃいい人」なら、なおさらです。

共通の基準

1年で聖書を!
◆ ゼカリヤ書9-12
◆ 黙示録20
聖書のみことば 申命記4:1-10

 
正しいおきてと定めとを持っている偉大な国民が、いったい、どこにあるだろう。―申命記4:8

インターネットが世に出始めたばかりのころ、ウェブの開発者たちは個々にルールを決めていました。その結果、ネットの世界は混乱していました。あるコンピュータ上ではきちんと読めるものが、別のコンピュータでは判読できないということが起こりました。開発者たちは、インターネットのことを「ワイルド・ワイルド・ウェブ」と呼びました。昔のアメリカ西部には秩序がほとんど存在せず、「ワイルド・ワイルド・ウェスト」と呼ばれていたので、それをもじって名づけたのです。このような状態を是正するために、ウェブ開発者たちは共通の基準を設けて、それに従うようにみんなに呼びかけました。