耳を傾ける
ジョイス・ハゲットは「耳を傾ける」という本の中で、苦境にある人の話をよく聞き、適切に応答することを学ばなくてはならないと述べています。ジョイスは苦境にある人たちから「助けてくれてありがとう」と言われる経験を何度もしたそうです。しかし彼女は言います。「私はほとんど何もしていません。ただ話を聞いただけです。私はやがて、人を助ける一番の方法は、黙って聞くことだと思うようになりました」と語っています。
神が聞いてくださる
娘といっしょに絵本をいくつか読んだあとで、私は言いました。「ママは少し大人の本を読みたいから、また後でいっしょに絵本を読みましょうね。」そして、しばらく読書をしていると、娘は疑い深く私を見つめ、「ママ、ちゃんと読んでないでしょ」と言いました。私が声を出していないので、本を読んでいないと思ったのです。
聞いていますか
◆ Ⅱ歴代誌4-6
◆ ヨハネ10:24-42
あなたがたが彼らの目の前で岩に命じれば、岩は水を出す。―民数記20:8
モーセはイライラし、怒っていました。悪いことは何でも自分のせいにされて、うんざりでした。彼は何年もの間、イスラエルの民を率いて難局を乗り越えてきました。また、トラブルを起こさないように、民のためにとりなしていました。しかし、その報酬は、さらなる悲しみでした。ついに堪忍袋の緒が切れて、「逆らう者たちよ。さあ、聞け。この岩から私たちがあなたがたのために水を出さなければならないのか」と怒鳴りました(民20:10)。
ゆっくりという知恵
◆ 詩篇123-125
◆ Ⅰコリント10:1-18
わたしが話していることは、父がわたしに言われたとおりを、そのままに話しているのです。―ヨハネ12:50
姦淫の場で捕えられた女を連れてきて、この女をどうすべきかとパリサイ人たちが尋ねたとき、イエスは身をかがめて、地面に指で何かを書いておられました(ヨハ8:6-11)。何を書いておられたのか、私たちにはわかりません。しかし彼らがしつこく尋ねると、イエスはただひと言、こう言われました。「あなたがたのうちで、罪のない者が、最初に彼女に石を投げなさい」(7節)。この短いお言葉によって、パリサイ人たちは自分の罪と向き合わざるを得なくなりました。そしてひとり、またひとりと立ち去って行ったのです。これは、今日の世界においても耳の痛いみことばです。