電車に乗ろうとした人が足を滑らせ、車両とプラットホームの間に太股まで挟まってしまいました。数十人の乗客が救助に駆けつけ、ありったけの力を振り絞って隙間を広げ、挟まっていた人を無事助け出しました。鉄道会社の広報部のデイビッド・ハインズ氏は、インタビューに応えて言いました。「乗降客のみなさんが協力してくれたおかげで、大けがをしたかもしれない人が無事でした。いわばピープル・パワーです。」

エペソ人への手紙4章を読むと、ピープル・パワーは神のご計画だと分かります。神は、神の家族を建て上げるために、私たち一人ひとりに「恵み」(7節)という特別な贈り物をくださいました。それには「からだ全体は、一つ一つの部分がその力量にふさわしく働く力により、また、備えられたあらゆる結び目によって、しっかりと組み合わされ、結び合わされ、成長して、愛のうちに建てられる」(16節)という具体的な目的があります。

神の家では、家族一人ひとりにすべき仕事があります。単なる見物人はいません。ともに笑い、ともに泣き、互いの重荷を負い合います。互いのために祈り合い、励まし合い、罪に近づかないようにいさめ合ったり、協力し合ったりします。神の家族を助けるために、今日、できることを示していただけるように祈りましょう。