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御子の光の反射鏡

ノルウェーの小さな村リューカンは住み心地の良いところですが、冬の暗さだけが問題です。ここは高くそびえるガウスタトッペン山の裾野で谷間になっているので、一年のほぼ半分は太陽光が直接差し込みません。住民たちは長年、山頂に鏡を設置して太陽の光を反射させられないだろうかと考えてきました。最近まで実現不可能だった構想ですが、地元のアーティストが2005年に「ミラープロジェクト」を開始し、その案を実現に導ける人々を集め出しました。そして8年後、2013年10月に鏡が設置されたのです。住民たちは、太陽の反射光を浴びるために町役場前の広場に集まりました。

ひょうたん 水筒

アメリカ南部の逃亡奴隷たちは、南北戦争(1861-1865)の前は「地下鉄道」をたどって自由を手にしました。「地下鉄道」とは、奴隷が南から北へ無事に逃れる秘密ルート、およびそれを手助けした奴隷制度廃止論者たちのことです。奴隷たちは、夜の闇にまぎれて何十キロも移動しましたが、そのとき迷子にならないように、「ひょうたん水筒」の明かりを頼りにしました。この「ひょうたん水筒」もまた暗号で、北極星の位置を分かりやすくしてくれる北斗七星のことです。アメリカの黒人霊歌に、”Follow the Drinking Gourd(ひょうたん水筒を追いかけて)”という歌がありますが、この歌詞には、逃亡奴隷の道行きを助ける暗号が隠されていたと考える人もいます。

木漏れ日

コロラドスプリングス在住の画家、ボブ・シンピッチの作品に、「光の跡」があります。秋の太陽に照らされた、黄金色のヤマナラシの木立を描いたものです。てっぺんの葉は、きらきらと照らされ輝いている一方で、下の地面は、日なたと日陰が混ざり合っています。シンピッチはこの明暗について、「木漏れ日が地面を照らす様子がたまりません。特別な雰囲気をかもし出すのです」と語りました。

闇を押し留める

トールキンの小説「ホビットの冒険」の中で、魔法使いガンダルフは、ドワーフたちといっしょに敵と戦う仲間として、なぜビルボのような小さなホビットを選んだのかについて説明しました。彼は「サルマンは、偉大な力のみが敵をやっつけることができると信じているが、私はそうではないと思う。闇を押し留めているのは、普通の人が日常的に行うちょっとしたことだ。愛とか親切とかという、ちょっとしたことだ」と言いました。

クリスティングル

チェコ共和国などの国々では、「クリスティングル」を立ててクリスマスを祝います。「クリスティングル」とはオレンジの真ん中にろうそくを立てたものですが、オレンジは世界、ろうそくはキリストを象徴しています。オレンジには赤いリボンが巻かれていて、それはキリストの血潮を表しています。また、4本の爪楊枝にドライフルーツが付けられ、リボンの上からオレンジに刺されていますが、これは大地の実を表します。

光と影

美術史研究家のシーモア・スライヴは、オランダの偉大な画家レンブラント(1606-1669)を光と影の画家と評しました。キャンバスの上に繰り広げられる物語は、人の心をわしづかみにするといいます。彼の作品「羊飼いの礼拝」には、ベツレヘムの薄暗い馬小屋の様子が描かれています。飼い葉おけの脇でふたりの羊飼いがひざまずいていますが、離れて立っている人たちもいます。ひとりの男性は手提げランプを持っていますが、明るく輝く光はそこからではなく、キリストである赤ん坊から放たれて、そばに来た人々を照らしています。

クリスマスの光

毎年12月になると、近隣の13軒が協力して、30万個の電球でクリスマスイルミネーションをするところがあります。点滅する色とりどりの灯りとそれに合わせて流れる音楽を楽しもうと、遠くから車で来て何時間も行列する人たちがいます。この光と音のショーはとても精巧にできていて、64台のコンピューターを駆使して美しく調和した動きを作り出しています。

善と悪

友だちと一緒に、旧約聖書の列王記を学びはじめました。教材には歴代の王の名と、彼らがどんな王であったかが書かれた列表があります。それを見ると、イスラエルとユダの王たちの中で「良い」とされた王はほんの少数で、ほとんどが「悪い」、「ほとんどの場合悪かった」、「非常に悪い」、もしくは「最悪」とされる人たちです。

夜空を照らす

穏やかな秋の日が暮れて、夜のとばりが降りた満月の夜。5万人を超える人たちが川べりに集まって、天灯(てんとう)を飛ばすというイベントが、私たちの住むグランドラピッズ市で行われました。人々は、ともしびを入れた天灯を真っ暗な夜空に放ちました。すると、いくつもの光がまばゆく輝きながら昇っていき、満月に吸い込まれていくようです。多くの人たちは、夜空に輝く芸術をながめていました。