1年で聖書を!
◆ エレミヤ書46-47
◆ ヘブル6
聖書のみことばⅠコリント9:24-27

 
御霊の実は、愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制です。― ガラテヤ5:22-23


メリッタ・アダムソンの著書「中世の食物」は、中世ヨーロッパの美食について書かれています。鳥獣肉の料理、ペーストリー、プディング、その他、数々のグルメ料理は、それを作り出す創作的な喜びを表しています。しかし、この食生活には過食という問題がありました。またこの問題は、教会行事と相まって悪化しました。というのは、教会の暦には断食と断食開けの祝宴が頻繁にあり、祝宴は「めちゃ食い」傾向にあったからです。

こういう問題を解決するため、神学者のトマス・アクィナスは、クリスチャンの品性にとって大切なことは節制であるとし、これを「特別の美徳」と言いました。彼は、生活のすべての分野において、自制は重要な課題であると理解していました。
 

クリスチャンが節度を保とうとする場合、人間の意志の力だけで実行しようとしても無理があります。むしろ、聖書が「御霊の実は、愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制です」(ガラ5:22-23)と語っているように、聖霊によって自制する力を与えられてはじめて、節度を守ることができるのです。自制とは聖霊から生み出される品性です。私たちは、聖霊の働きによって「あらゆることについて自制」(Ⅰコリ9:25)できるように変えられていきます。

食事、休養、仕事、娯楽、奉仕など、それ自体は「良いこと」でも、夢中になってバランスを欠いているなら、自制を働かせて矯正しなくてはなりません。時間を取って神の御前に静まり、節制する力が与えられるように祈りましょう。 (Dennis Fisher)

自制の力を得るためには、御霊の支配に自分を委ねなさい。