1年で聖書を!
◆ Ⅰ列王記1-2
◆ ルカ19:28-48
聖書のみことば 箴言10:13-23

 
ことば数が多いところには、そむきの罪がつきもの。自分のくちびるを制する者は思慮がある。―箴言10:19


ロンドンのセント・ポール大聖堂には「ささやきの回廊」と呼ばれる面白い現象が見られます。これはドーム型の建築物に起こるもので、あるウェブサイトの説明によると、「一方の壁に向かってささやいた小さな声が、反対側の壁に面している人にはっきりと聞き取れることから、この名前がついた」のだといいます。「音は、丸天井の巨大な曲線に沿って完全に伝えられる」そうです。つまり、クリストファ・レン卿が建築した、このりっぱな大聖堂の一方の壁に向かってあなたが座り、もう一方の壁に向かって友だちが座るなら、そのふたりは、ささやく程度の声で会話ができるのです。

これは、セント・ポール大聖堂の魅力のひとつかもしれませんが、私たちへの警告でもあります。ひそかに他人のことを話しても、そのささやきは、回廊を廻ったように簡単に多くの人に伝わります。ゴシップは、遠くまで広がるばかりでなく、その過程でしばしば大きな害を及ぼします。そういう訳で、聖書は度々、言葉には気をつけるように教えているのだと思います。
 

「ことば数が多いところには、そむきの罪がつきもの。自分のくちびるを制する者は思慮がある」(箴10:19)という聖書のみことばは、賢者ソロモンのことばです。ひそひそ話やゴシップは、人を傷つけるだけで、何の役にも立ちません。努力してくちびるを制し、いらぬことを言わないようにしましょう。

(Bill Crowder)

ゴシップは賢い人の耳元で止まる。