Month: 9月 2011

千回目の誕生日

1年で聖書を!
◆ イザヤ書9-10
◆ エペソ3
聖書のみことば アモス書4:7-13
 
あなたの神に会う備えをせよ。―アモス書4:12

ジョナサン・ワイナーは、「Long for This World」(あと、どれだけ生きられるか)という著書の中で、科学の力で途方もない延命をすることが可能だと述べています。その中核となっているのは、科学の進歩によって人間の寿命が将来、千歳になるという、イギリスの科学者オーブリー・デ・グレイの予測です。デ・グレイ博士は、分子生物学がすでに加齢の治療法を見つけ出したと述べています。

壁の物語

1年で聖書を!
◆ イザヤ書7-8
◆ エペソ2
聖書のみことば エペソ2:11-22
 
キリストこそ私たちの平和であり、二つのものを一つにし、隔ての壁を打ちこわし、―エペソ2:14

イギリス北部の史跡、ハドリアヌスの長城を見物に行ったとき、これこそが、西暦117年に即位したローマ帝国皇帝ハドリアヌスの、最も名高い業績だろうと思いました。北方民族の侵入を防ぐために築かれた、この壁の全長は118キロメートルで、当時1万8千人ものローマ兵士が配置されていました。

今は必要ない

1年で聖書を!
◆ イザヤ書5-6
◆ エペソ1
聖書のみことば ローマ11:33-12:2
 
心の一新によって自分を変えなさい。―ローマ12:2

作家志望の人にとって、次から次へと作品を送り返されるのは、かなり落ち込む体験です。出版社に原稿を送ると、「寄稿をありがとうございました。しかし現在のところ、この種の原稿は、当社の必要と合致しません」という内容の手紙が送られてきます。多くの場合、「現在のところ」ではなく、「未来永劫に」というのが現実なのです。それで彼らは、次から次へと別の出版社に原稿を送り続けるのです。
私は、この「現在のところ(そして、未来永劫に)…必要と合致しません」という表現は、信仰を育てる上で有益だと気づきました。心を一新して、神のみに焦点を合わせることに役立つのです。それは、こういうことです。

2本の棒の物語

1年で聖書を!
◆ イザヤ書3-4
◆ ガラテヤ6
聖書のみことば 出エジプト記4:1-9,17
 
あなたはこの杖を手に取り、これでしるしを行わなければならない。
―出エジプト記4:17

大したものが手元にないときに、どれほどの結果を生み出すことができるでしょう。よくある陳腐な質問です。私たちは、多額の資金や優秀な人材、そして革新的アイディアがあれば、もっと大きな成果を上げることができると考える傾向にあります。しかし、神にとって、これらは大したものではありません。例を見てみましょう。

しっかりした基盤

1年で聖書を!
◆ イザヤ書1-2
◆ ガラテヤ5
聖書のみことば 申命記6:1-9
 
私がきょう、あなたに命じるこれらのことばを、……あなたの子どもたちによく教え込みなさい。―申命記6:6-7

私の自慢の孫娘、ケイティは、まだ2歳のときから車のメーカーと年式を見分けることができました。父親と一緒にミニチュア・カーで遊ぶようになってから、車の違いが分かるようになったのです。彼女の父は趣味でミニチュア・カーを集めていたので、「ケイティ、1957年式シェビーを持っておいで」と言うなら、彼女は何百もある小さな車の中から、ちゃんとそれを選んで来ることができます。ある時、「おさるのジョージ」を読んでもらっている最中に、彼女は父親のひざを降りると、走ってロールスロイスを取りに行きました。見れば、絵本に描かれているとおりの型式でした。

灰に埋もれたクリスチャン

1年で聖書を!
◆ 雅歌6-8
◆ ガラテヤ4
聖書のみことば Ⅰコリント3:5-15
 
各人の働きは明瞭になります。その日がそれを明らかにするのです。……この火がその力で各人の働きの真価をためすからです。―Ⅰコリント3:13

以前、「天国へ行ったらイエスに似た者になれるのに(Ⅰヨハ3:1-3)、どうして今、イエスに似た者にならなくてはいけないのですか」と尋ねた人がいました。良い質問です。自分らしく生きる方が楽ならば、なおさらです。

さらに悪い方へ

1年で聖書を!
◆ 雅歌4-5
◆ ガラテヤ3
聖書のみことば 出エジプト記5:1-14,22-23
 
わたしは主である。わたしはあなたがたをエジプトの苦役の下から連れ出し、……伸ばした腕……によってあなたがたを贖う。―出エジプト記6:6

この前もそうでした。書斎を片付けようと急に思い立って、私は動き出しました。すぐに思い直せばよかったのですが、そうしなかったので、部屋は以前にも増してひどいことになりました。本や新聞、そして雑誌の選別をしていくうちに、ひとつの山がいくつもの山になっていきます。部屋がどんどん散らかっていくにつれ、私は片づけを始めたことを後悔しました。けれども、今さら、後戻りはできません。

厳粛な務め

1年で聖書を!
◆ 雅歌1-3
◆ ガラテヤ2
聖書のみことば 詩篇96:1-13
 
主は王である。まことに、世界は堅く建てられ、揺らぐことはない。主は公正をもって国々の民をさばく。 ―詩篇96:10

最近、裁判員を務めました。裁判員になると、多大な時間が取られて、自分の生活に大きな支障をきたします。しかし、これは非常に重要な働きです。最初の日にはオリエンテーションがあり、裁判官は、この任務が非常に重要で重い責任を伴うものだと説明しました。私たちは裁判員として、刑事裁判の判決を言い渡す立場になるのです。この状況を前にして、自分はこの役目に何と不適切な人間だろうかと感じました。他の人の人生を大きく左右するだろう決断を、私たちがくだすのです。それは、決して単純なことではありません。非常に深刻な事態です。私たち自身が、欠陥のある人間なのですから、常に正しい決断ができるとは限りません。

当たり前を見直す

1年で聖書を!
◆ 伝道者の書10-12
◆ ガラテヤ1
聖書のみことば ヨハネ5:35-47
 
あなたがたは、いのちを得るためにわたしのもとに来ようとはしません。
―ヨハネ5:40

コロンビア教育大学の名誉教授であるジャック・メジロー氏によると、大人が学ぶときに重要なことは、自分の見方を疑問視し、自分の洞察を批判的に検証することだといいます。メジロー博士によると、大人は、どうしたら良いか分からなくてイライラしているようなときに、より効果的に学習します。それは、自分が積み重ねてきた「当然」とか「当たり前」と思うことを、振り出しに戻って批判的に検証してみようと思うからです。これと対照的なのは、「私の気持ちはもう決まりました。あれこれ言って、かき乱さないでください」というときでしょう。