1年で聖書を!
◆ エレミヤ書6-8
◆ Ⅰテモテ5
聖書のみことば エステル記3:1-11、7:1-10
 
復讐はわたしのすることである。わたしが報いをする、と主は言われる。
―ローマ12:19

出版業界で働いていた頃の同僚は、今にも解雇されるかもしれないという暗雲の中で、一年ほどの期間を過ごしました。理由は分からないのですが、新任の上司は、彼に批判的な評価ばかりを繰り返したのです。そして、今日こそクビだろうと覚悟した日、その上司が解雇されたのです。

イスラエルの民がバビロンで捕囚の民となっていた時代、ユダヤ人のモルデカイは、同じような境遇になりました。アハシュエロス王は、家来たちに対して、王の側近ハマンにひざをかがめてひれ伏すように命じました。ところがモルデカイは、神の他には誰に対しても、ひざをかがめてひれ伏すことはありませんでした(エス3:1-2)。
 
このことはハマンを激怒させ、モルデカイだけではなく、ペルシヤ帝国のすべてのユダヤ人を根絶やしにしたいと考えました(5-6節)。そして、ユダヤ人を滅ぼし尽くす法令を発布させるようアハシュエロス王に仕向け、モルデカイを処刑する絞首台も立てました(5:14)。しかし、事態は驚くべき展開になりました。モルデカイではなくハマン自身が木につるされて処刑され、ユダヤの民は救われたのです。

このような展開を欧米文学では「詩的正義」と呼びます。そういった勝利を誰もが体験するわけではありませんが、聖書は、神が不正義に報いられると伝えています(ロマ12:19)。私たちはその日を待ち望みながら、社会正義のために自分にできることをしましょう。そして、その結果は神の御手に委ねましょう。

(Julie Ackerman Link)

神の正義の天秤は常に釣り合う。この世でなければ、その後の世で。