1年で聖書を!
◆ エレミヤ書22-23
◆ テトス1
聖書のみことば ヨハネ1:6-13

見よ、世の罪を取り除く神の小羊。―ヨハネ1:29

ワシントン・ポスト紙の記者が、人々の識別力を試す実験を行いました。1月のある朝、首都圏の鉄道の駅で、有名なヴァイオリニストに正体を隠してストリートライブをしてもらいました。多くの人々が前を通り過ぎていきましたが、足を止めて演奏を聴いた人はほんのわずかで、彼のヴァイオリンケースに集まった投げ銭は、45分間の演奏でたった32ドルでした。2日前、この演奏家、ジョシュア・ベルは、同じ350万ドルのストラディバリウスでコンサートをしましたが、そのチケットは1枚1万円で完売していたのです。

実力のある人が認められないのは、今に始まったことではありません。イエスも同じ目に遭いました。「この方はもとから世におられ…世はこの方を知らなかった」とヨハネは書いています(ヨハ1:10)。救い主を待ち続けてきた民が、なぜあのような仕打ちをイエスにしたのでしょう。ひとつの理由は、想定外だったからです。有名な音楽家がストリートライブをするとは思われないのと同じように、イエスの時代の人は、救い主が馬小屋で生まれるとは想像しませんでした。また、人々の求めていたのは政治の世界の王であり、霊的な世界の王ではありませんでした。

紀元1世紀の人々は、イエスを世に送られた神の目的に気づくことができませんでした。イエスは人々を世の罪から救うために来られました(ヨハ1:29)。そして今日でも、イエスは「救い」という贈物をあなたに差し出しておられます。

(C. P. Hia)

神は人間の歴史に介入して、永遠のいのちの贈物をくださった。