1年で聖書を!
◆ アモス書1-3
◆ 黙示録6
聖書のみことば ローマ12:9-21
 
兄弟愛をもって心から互いに愛し合い、尊敬をもって互いに人を自分よりまさていると思いなさい。―ローマ12:10

アメリカのテレビ番組の司会者エド・マクマホンが2009年に亡くなったとき、ある新聞の見出しは「ナンバー2をやらせたらナンバー1の男」というものでした。彼はジョニー・カーソンが司会を務める深夜番組で30年間にわたって相手役を務め、カーソンの華々しい経歴に貢献したことで有名です。多くの芸能人は主役の座を目指して奮闘しますが、マクマホンは脇で支える役目に満足していました。

使徒パウロは、キリストのからだの一部分として、私たちが賜物をどのように用いるべきか教えましたが(ロマ12:3-8)、同時に、脇役の価値をしっかりと確認しました。まず、自分自身について現実的な評価をするべきであり(3節)、「兄弟愛をもって心から互いに愛し合い、尊敬をもって互いに人を自分よりまさっていると思いなさい」と語って(10節)、利己心でない純粋な愛で相手を愛するように教えました。聖書学者のJ.B.フィリップスはここを「自分以外の人に賞賛を得させるようにしなさい」と翻訳しています。

 
私たちの才能や賜物は、神の恵みによって与えられたものであり、信仰によって(3、6節)キリストを愛し、キリストに仕えるために用いなくてはなりません。自分が評価されるために用いてはいけないのです。

神は私たちを脇役として召してくださっています。そのことを心から喜び、情熱をもってやり遂げる力を、神が与えてくださいますように。究極のゴールは神の栄光であり、自分に対する賞賛ではありません。

(David McCasland)

お客ではなく共同で働く者だとみんなが自覚するなら、教会は最高の状態で機能する。