1年で聖書を!
◆ ゼカリヤ書5-8
◆ 黙示録19
聖書のみことば ガラテヤ6:1-10
 
思い違いをしてはいけません。神は侮られるような方ではありません。人は種を蒔けば、その刈り取りもすることになります。―ガラテヤ6:7

イギリスのリバプールに「国際奴隷博物館」があります。そこには、さまざまな時代に奴隷にされた、男女の大人や子どもたちの悲惨な姿が記録されています。無垢な人々を自分の欲望の犠牲にする行為は恐ろしいものです。しかし、それだけではありません。博物館の壁には、奴隷の過去を持つ人権活動家、フレデリック・ダグラスの洞察に富んだ言葉が刻まれています。「友の足に足かせをかけた人は誰でもやがて、もう一方の端は、自分の首を絞めていることに気づく」と記されています。人の尊厳を奪う行為は、自分の人間性をも奪ってしまうのです。

使徒パウロは、これを別の言い方で表しています。「思い違いをしてはいけません。神は侮られるような方ではありません。人は種を蒔けば、その刈り取りもすることになります」(ガラ6:7)。つまり、選択には結果が伴うとピシャリと言っているのです。この「選択」には、他の人をどのように扱ったかも含まれます。「憎む」という行為を選択すれば、その憎しみは、思いがけない結末という形で自分に返ってきます。人間嫌いになったり、自分に怒ったり、キリストに効果的に仕える能力を台無しにしてしまったりすることがあります。
 
次の言葉に耳を傾けましょう。「善を行うのに飽いてはいけません。失望せずにいれば、時期が来て、刈り取ることになります。…機会のあるたびに、すべての人に対して、特に信仰の家族の人たちに善を行いましょう」(9-10節)。こちらを選びましょう。

(Bill Crowder)

今日蒔く種が、明日どのような実を刈り取るかを決める。