1年で聖書を!
◆ 民数記18-20
聖書のみことば 創世記27:6-23
 
わたしの力は、弱さのうちに完全に現れるからである―Ⅱコリント12:9

普通の人は不完全な人間に共感しやすいので、欠点のある人物を演じたいと、ある有名な映画俳優が語っていました。多くの人は、不完全な人に同情的ではないでしょうか。それは、自分が完全ではないと分かっているからです。

神は、他人をだます人や弱い人、信頼できない人や怒っている人など、聖書の中に実際に存在した様々な人物を登場させ、その人の人生の軌跡を述べておられます。例えばヤコブは、ひとりしか受けられない特別な祝福を受けたかったので、父親をだましました(創27:1-29)。ギデオンは、神が約束を実行してくださる証拠を2度も要求しました。神を信じきることができなかったからです(士6:39)。ペテロは自分が捕らえられることを恐れて、主であり友であるイエスを知らないと言います(マコ14:66-72)。

ところが、この人たちの物語を最後まで読むならば、彼らはみんな自分の欠点を克服していき、最終的には、神のために役立つ人間になりました。神は欠点を克服するために彼らを助けてくださいました。また、彼らの人生の転機は、自分を持て余して、神に委ねきったときに訪れました。

太古の昔に生きた人々と同様、私たちもみんな欠点を持っています。しかし、神のあわれみによって自分の欠点を乗り越えることができます。人の「弱さのうちに完全に現れる」(Ⅱコリ12:9)神の力を、喜んで受け入れることによってできるのです。

(Cindy Hess Kasper)

神の力に寄りかかる動機になるのなら、自分の弱さを学ぶのは良いことだ。