1年で聖書を!
◆ 詩篇145-147
聖書のみことば ルカ7:18-28
 
あなたがたは行って、自分たちの見たり聞いたりしたことをヨハネに報告しなさい。目の見えない者が見、足のなえた者が歩き、……貧しい者たちに福音が宣べ伝えられている。―ルカ7:22

恐れや疑いがふと起こるのは、しごく当然です。「もし、天国がなかったら」、「本当にイエスだけが神への道なのか」、「どう生きるかは、結局のところ、それほど重要なのだろうか」といった質問に対して、性急な答えや陳腐な回答はすべきではありません。

イエスが最も優れた預言者と呼ばれたバプテスマのヨハネも(ルカ7:28)、処刑を目前に質問しています(19節)。ヨハネは、イエスが真の救い主であることを確かめて、自分のしてきたことが果たして正しかったのかを問うたのです。

ヨハネの問いに対するイエスの回答は、私たちの手本になります。それは慰めに満ちていました。ヨハネの疑いを軽くあしらったり批判したりするのでなく、イエスの奇跡に目を向けるようにと告げられました。ヨハネの弟子たちは奇跡の目撃証人であり、それによって確信を与えられ、師であるヨハネのもとに吉報を届けることができました。またイエスは、イザヤ書の救い主の預言(イザ35:4-6、61:1)を引用されました(ルカ7:22)。このみことばは、ヨハネにとって、まさに慣れ親しんだものでした。

それからイエスは、群衆に向かって語り、ヨハネをお褒めになりました(ルカ7:24-28)。ヨルダン川で得たヨハネの確信(マタ
3:13-17)が揺らいだことに気分を害されることなく、彼の不安を取り除いてくださいました。

疑問を持つことは人間の反応として理解できます。それを認めることは、不安に揺らぐ人にとってチャンスです。過去を振り返り、再確認し、安心をいただけるチャンスです。

(Randy Kilgore)

己の疑念を疑い、信仰を信じる時、再び確かな安心が訪れる。