休暇を取って訪れた地は、大きな湖のほとりでした。岸辺を散歩していると、大きな岩が積み重なっている場所がありました。近づいてみると、岩と岩のくぼみの中に、小さな野花が育っています。その場所には、ちょうど良い量の日光と水があるのでしょう。よく根付いて元気そうでした。また、そこは守られた場所です。岩に囲まれているため、強風にやわらかい葉があおられることもありません。

この岩陰の草は、讃美歌260番の歌詞、「千歳の岩よ、わが身を囲め」を彷彿とさせました。悪意のある人、つまり、傲慢な人、冷酷な人、神を神とも思わない人(詩94:4-7)と対峙したとき、この歌詞が心に浮かぶかもしれません。自分が悪意やいじめのターゲットになったとき、「主は、わがとりでとなり、わが神は、わが避け所の岩となられました」(22節)という詩篇の作者の証を思い出しましょう。

神は頼りになる力強い岩です。神は困った問題が通り過ぎていくまで、私たちを安全にかくまってくれる避難場所です。詩篇の作者は「あなたは、その翼の下に身を避ける」(詩91:4)と語っています。神が守ってくださいますから、私たちはどんな目に遭わされるかと他人を恐れることはありません。トラブルに見舞われたときは、神が支えてくださると信頼することができます。