ロンドンのウェストミンスター宮殿の大時計は、「ビッグ・ベン」の愛称で知られていますが、その素晴らしい鐘の音は、多くの人々になじみ深いものです。日本の学校では、始業と終業を告げるチャイムとしてよく使われています。このメロディーは、ヘンデルのメサイアからとられたと伝統的には考えられています。ビッグ・ベンの時計室に刻まれている詩は、時間の重要性を歌っています。

ひもすがら

主よ、我を導きたまえ

主の御力あれば

滑る足は無い

この詩は、神の導きが常に必要であることを忘れないようにしてくれます。ダビデ王は、何度も苦境に立たされたので、神の導きが片時も絶えることなく必要であると分かっていました。ダビデは、詩篇25篇で「あなたの真理のうちに私を導き、私を教えてください。あなたこそ、私の救いの神、私は、あなたを一日中待ち望んでいるのです」(5節)と語っています。彼は、神の素直なしもべになりたいと願っていました。それで、自分の贖い主に進むべき道を教えてもらおうとしたのです。彼の心からの願いは、神に頼りきった信仰を常に持ちながら、神を待ち望むことでした。

この思いが、私たちのものでもありますように。神に助けていただこうと一日を始めても、あれこれと雑念がわき、神から気持ちがそれてしまいがちです。主よ、どうか、祈ることを思い出させてください。「ひもすがら、主よ、我を導きたまえ。」