父親の自慢をする子どもがいます。近所の子どもたちの会話に耳を傾けてみると、「〇〇くんのパパより、ぼくのパパの方が大きい!」とか、「〇〇ちゃんのパパより、あたしのパパの方がえらい!」とか言い合っています。そんな中でも一番の自慢は、「ぼくのパパのほうが、〇〇くんのパパより強い!」です。これは大抵の場合、けんかに負けそうな子が相手に対して発する警告です。いいかげんにしないと、ぼくの父さんがやって来てぎゃふんと言わせるぞ、そのときは君の父親も一緒だからな、というわけです。

自分の父親が近所で一番強いと信じているならば、危ないと感じたときでも動じません。ですから私は、父なる神が全能であるという事実が嬉しいのです。全能であるということは、このお方に匹敵する力の持ち主はいないということです。さらに、「いと高き方の隠れ場に住む者は、全能者の陰に宿る」(詩91:1)というみことばは、私たちのことを意味します。詩篇の作者が「あなたは夜の恐怖も恐れず、昼に飛び来る矢も恐れない」(5節)と確信をもって言っているのにもうなずけます。

何が起ころうと、どんな問題を抱えていようと、忘れないでください。あなたの神は、人生に起こるどんなことよりも強いのです。どっしり構えてください。全てに打ち勝つ主の臨在が保証しています。神の力は最悪の状況さえ、何らかの良いものに変えてくださいます。