あなたが私のようなタイプの人なら、何かを頼まれると断るのが苦手でしょう。それが、ボランティアやチャリティーなど人助けにつながるような場合は特にそうです。自分の優先順位を考えて断るべき正当な理由があったとしても、罪意識を感じたり、クリスチャンとして良い証を立てていないように思ったりします。

しかし、伝道者の書3章は、「天の下では、何事にも定まった時期があり、…時がある」と始まり、その1~8節には、人生のすべてにはそれぞれの時があると知ることが知恵だと記されています。自然界もそうであり、人間の営みも同様だといいます。

もしかすると、あなたは結婚間近かもしれません。初めて親になるところかもしれません。社会人一年生もいれば、長年の職場を定年退職する人もいるでしょう。私たちの生活は時とともに変わっていき、物事の優先順位も変わります。今までやってきたことに区切りをつけて、他のことにエネルギーを注ぐべきときが来るかもしれません。

人生の状況が変わり、自らの義務が変わる中で、責任をもって何にかかわるべきかを、「ただ神の栄光を現すために」(Ⅰコリ10:31)しようと求めつつ、賢く見定めなければなりません。箴言3章6節は、どんなことの中にも神がおられると認め、従おうとするなら、神が行くべき道を示してくださると約束しています。