私たちはアイダホ州の渓谷の町に住んでいますが、ここは冬にはかなり冷えます。雲が低く垂れ込め、地面まで霧におおわれるので、上空の暖かい空気がさえぎられて入ってきません。しかし、この寒さから脱出する方法があります。近くに、標高2,300メートルのシェーファー・ビュート山の、山肌を周りながら登っていく道があるからです。車でたった数分行くだけで、濃い霧の世界を抜けて、光り輝く太陽を浴びることができます。眼下には雲海が広がります。新しい視点で谷を見るのです。

人生もまた、このようなものです。濃い霧の中にいるようだと感じる時があるかもしれません。しかし、その谷を乗り越える道、つまり信仰があります。それは、上にあるものを求める方法です(コロ3:1)。そうするなら神は、状況を超越したところに私たちを置いてくださいます。私たちは、その日を生き抜く勇気と平安を手にします。このことを使徒パウロは、「私は、どんな境遇にあっても満ち足りることを学びました」と記しました(ピリ4:11)。

私たちは、みじめさや憂うつから脱出することができます。山腹でゆっくり腰をかけ、私たちを強くしてくださるキリストを通して(13節)、新しい視点をいただきましょう。