ある外国出身の人と知り合ったのですが、彼の上品な英語のアクセントと、小指にはめられた指輪が印象的でした。後に、それは単なる宝飾品ではないと教えられました。家系を示す家紋が刻まれていたのです。
それはまるで、旧約聖書のハガイ書に登場する印形のようです。その中で預言者ハガイは、宮の再建を再開しなさいと、神の民を促します。イスラエルの民は、捕囚の地から帰郷して神殿の再建を始めましたが、敵が妨害したために中断を余儀なくされました。しかしハガイは、ゼルバベルが民を率いるユダの指導者として選ばれ、彼を印形のようにすると語りました。印形は、身分を表すものです。熱したろうや柔らかい粘土に指輪を押し付け、自らの存在を表します。私たちもまた、福音を伝えたり、隣人を愛して神の恵みを表したり、不正義や抑圧を終わらせることで、神の子どもとしての存在を世に表さなければなりません。
私たちは、神に似せて創造されたことを示す、おのおの固有の印をもっています。そしてそれらは、おのおのの賜物や情熱、知恵によって示されます。神が造られた世界で印形として働くことは、私たちの使命であり、特権でもあります。
父なる神さま、私はあなたの相続人だという 真のアイデンティティを、今日、知ることができますように。 (ルカ15章を参照)
私たちは、神の愛を世界に宣べ伝える 神の世継ぎであり、大使だ。