神に囲まれて
混雑した空港で、若い母親が孤軍奮闘していました。幼い子どもが、飛行機に乗りたくないと、泣き叫び、床を蹴って駄々をこねています。手に負えない状況の上、彼女は身重で、途方に暮れて床に座り込むと、顔を覆ってすすり泣きました。
父の記憶
記憶の中の父は、外で庭仕事か大工仕事、または面白そうな道具のあふれた地下の作業部屋で働いています。父の手はいつも休みなく何かを作っていました。車庫やデッキ、鳥小屋を建てたり、鍵を切ったり、装飾品やステンドグラスのデザインもしました。
綿毛
くまのプーさんには「たとえ、話しかけている相手が聞いていないように見えても、じっと我慢。耳に小さな綿毛が入っちゃっただけかもしれないから」という名言があります。私はだんだんと分かってきました。自分のためになるのに、あなたの忠告を聞かない人の沈黙は、耳の中の小さな綿毛のせいかもしれないし、例えば、心が折れて落ち込んでいるというような、別の原因があるのかもしれません。
祝福されるから
友人と彼女の孫たちと散歩に出ました。友人はベビーカーを押しながら、腕を振れないからスマートウォッチの歩数が増えないとぼやきました。「でも、この散歩は無駄ではないでしょ」と言うと、「ええ。でも、あの金星が欲しいのよ」と笑いました。気持ちは分ります。頑張っても結果が出ないと、がっかりします。しかし、結果はすぐ出るとは限らず、目に見えないかもしれません。