実地訓練
ブラジルのある会社が、清掃員に日報をつけさせようとしましたが、うまくいきません。理由を調べると、ほとんどの清掃員は、読み書きができないのです。彼らを解雇することも出来ましたが、そうはせず、識字教室を開きました。すると、半年以内に誰もが基本的な読み書きを習得し、仕事が順調に進みました。
シャロームの精神
ドキュメンタリー映画「ルック&シー:ウェンデル・ベリーの叙述」で、ベリーは「分離」という言葉が世界の現状だと言います。一体であるべきものがバラバラです。何をすべきかと尋ねられると、ベリーはこう答えました。「すべてを元に戻すことはできません。まず、ふたつのものを取って、ひとつにしましょう。」ふたつに割れてしまったものを、ひとつにするのです。
何とはかない
幼なじみを交通事故で突然失って、死の現実と人生のはかなさを突きつけられました。彼女は問題ある家庭で育ち、最近ようやく立ち直ってきたところでした。24歳でイエスを信じたばかり。こんなに早く人生の終わりが来るなんて、どういうことでしょう。
何を誇るのか
本物とは何でしょう。童話「ビロードのうさぎ」は、この大きな問いに答えています。坊やのもとに来たビロードのうさぎが、愛されることによって本物になるお話です。子ども部屋のおもちゃの中に、古くて賢いウマがいます。それは「機械仕掛けのおもちゃがやって来ては、威張ってふんぞり返って歩く。でも、やがて壊れて…消えていく」と語ります。機械仕掛けのおもちゃは形も音も素晴らしい。しかし、彼らの自慢は、愛の前には無力でした。
頭の後ろに目が
私は子どもの頃、どこにでもいるいたずらっ子でした。いたずらをすると、叱られないように隠すのですが、大概、母に見つかりました。なぜ、そんなにすぐバレるのか不思議だったことを覚えています。理由を尋ねると、母はいつも、頭の後ろに目があると答えました。当然、母が後ろを向くたびに目を凝らしましたが、成長するにつれ、その探索はあきらめました。結局、自分は思っていたほどの策士ではなかったのです。母は注意深く私の様子を見ていて、それは我が子を心配する愛の表れでした。