Month: 2月 2020

聖なる火

数年来の干ばつの後の山火事を、神のなさったことと考えた人がいました。この不穏な噂は、ニュース番組が「聖なる火」と呼んだことで増長しました。カリフォルニア南部になじみの無い人は、その場所がホーリージムキャニオン(聖なるジムの渓谷)と呼ばれていると知らな かったのです。聖なるジムとは19世紀の養蜂家で、あまりに不敬虔で険悪だったので、皮肉を込めてそう呼ばれていました。

美しい時

灰色の空に冬枯れの木々、薄っすら積もった雪の下にのぞく茶色い草。今日もうっとうしい真冬の景色が広がっていると思っていたある朝、珍しいことが起きました。霜が降りて、すべてが氷の結晶でおおわれていました。暗く生命感のない風景は、太陽の光でまばゆく輝く美しい景色に変わっていました。

注意力完全化

今日の技術革新はストレスも生んでいます。スマホで簡単にイン ターネットに接続でき、古今東西の情報を掌中に収められます。しかし、絶え間ないアクセスは、多くの場合、犠牲を伴います。作家リンダ・ストーンはそれを「継続的注意力断片化」と表しました。つまり、あれもこれも知らなければと思う衝動です。それは慢性的な不安につながります。