スポーツの試合や野外コンサートなどで、観客がよく「ウェーブ」というパフォーマンスをします。数名の人が両手を高く掲げて立ち上がると、隣の人が即座に同じことをし、また次の人…と繰り返し、会場全体が波打っているように見せるのです。うまくいくと、最初に始めた人たちは笑顔で歓声を上げます。記録に残る最初の「ウェーブ」は、1981年の大リーグ、オークランド・アスレチックス対ニューヨーク・ヤンキース戦です。

私は「ウェーブ」に喜んで参加します。同時に、この楽しさと一体感から、世界中の信徒を賛美と希望でひとつにするイエスの救いの福音を連想します。究極的な「ウェーブ」は、今から2千年以上前にエルサレムで始まりました。使徒パウロは、コロサイの教会に手紙を書き「この福音は、あなたがたが神の恵みを聞き、それをほんとうに理解したとき以来、あなたがたの間でも見られるとおりの勢いをもって、世界中で、実を結び広がり続けています」(コロ1:6)と述べました。その実は「キリスト・イエスに対する…信仰と、すべての聖徒に対して…抱いている愛…それらは…天にたくわえられてある望み」です(4-5節)。

私たちキリスト者は、歴史上最大の「ウェーブ」の参加者です。働きつづけましょう。ウェーブが完成したとき、私たちは、それを始めたお方の笑顔を見るでしょう。